[23日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比) FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6305.49(‐29.14) 前営業日終値 6334.63(+4.70)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 11092.31(‐27.52) 前営業日終値 11119.83(+34.39)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4889.12(‐21.85) 前営業日終値 4910.97(‐4.13)
<ロンドン株式市場> 反落し、FT100種総合株価指数 .FTSE は29.14ポ イント(0.46%)安の6305.49で取引を終えた。小売やコモディティ株が売ら れ全体水準を押し下げた。 英スーパー業界は、ディスカウント店のアルディやリドルとの競争にさらされ利幅が 縮小するといった問題に直面している。米国の大型セール日であるブラックフライデー( 感謝祭翌日の金曜日)が最近、英国でも広がっており、小売店が値引きを迫られるとの懸 念も浮上した。 BGCパートナーズの市場アナリスト、マイク・イングラム氏は「ブラックフライデ ーでは、英消費者の購買意欲の強さが試される」と指摘した。 スーパーマーケットチェーンのモリソンズ MRW.L は2.6%、セインズベリー
<欧州株式市場> 欧州株式市場は反落して取引を終えた。需要鈍化懸念からコモデ ィティ株が売られ全体水準を押し下げた。 FTSEユーロファースト300種指数 .FTEU3 は5.02ポイント(0.33%) 安の1500.14。DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は7.19ポイント (0.21%)安の3445.26だった。 STOXX欧州600鉱業株指数 .SXPP は0.96%低下。中国での需要鈍化に対 する懸念とドル高を背景に金属価格が数年来の安値水準に落ち込んだことが響いた。 STOXX欧州600石油・ガス株指数 .SXEP は0.39%低下。北海ブレント原 油 LCOc1 価格の弱含みが嫌気された。ただ、サウジアラビアの閣僚が石油価格の安定に 向けてほかの産油国と協力する意欲を示したことで日中最安値から下げ幅を縮めた。 一方で、英防衛銘柄は買われた。英国のオズボーン財務相が前日、保有するステルス 戦闘機を増やし、テロ対策の支出を3割拡大させると述べたことが買い材料。航空機エン ジンなどを手掛ける英ロールスロイス RR.L と英防衛大手BAEシステムズ BAES.L は3 .1%と1.0%それぞれ値上がりした。 イタリアの銀行株も好調だった。来年、銀行の清算処理に関する欧州連合(EU)の 規制が強化されるのを前に、会計上の問題が見つかっている小規模銀行4行に対する救済 枠組みが始動したことが買い材料だった。救済コストは経営状況が健全な銀行が請け負う ことになるが、トレーダーたちはこれが銀行部門にとって中期的に賢明な動きだとみた。 バンク・オブ・アイルランド BKIR.I も、大商いとなり4.2%上昇した。配当再開 に向けた最終段階として、来年1月4日に13億ユーロ(14億ドル)の優先株を償還す るとの発表が好感された。