[日本インタビュ新聞社] - ■未利用魚の価値を広める
綿半ホールディングス(綿半HD)<3199>(東証プライム)のグループ会社綿半フレッシュマーケット(愛知県一宮市)は、漁船で捕れた魚を丸ごと買い取る「一船買い」を7月から実施する。「未来の漁業」と顧客に「最高の鮮魚」の提供を目指す。
通常の漁では、大きすぎたり小さすぎたりと規格に合わない魚も網にかかる。深海から引き揚げられた時点で、捨てられてしまう魚も少なくない。そんな「未利用魚」は世界的に魚の需要は拡大しているにもかかわらず、海洋資源が年々減りつつあり、漁業の大きな矛盾と問題になっている。そこで今回、同社は「一船買い」で取れた魚は綿半が全て買い取ることを方針として決定した。そして、同社には、大衆魚や高級魚だけでなく、あまり知られていない魚の美味しい食べ方を顧客に提案できる魚のプロがいる。
未利用魚の存在を知ってもらう機会を提供する。こうした取り組みは、顧客に珍しい魚を美味しく食べてもらい、未利用魚の価値を広めていくことに繋がるとしており、同社の使命だとしている。実際、同社には大衆魚や高級魚だけでなく、あまり知られていない魚の美味しい食べ方を顧客に提案できる魚のプロがいる。
勿論、この活動はSDGs14の目標【海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し持続可能な形で利用する】という考えのもとで、実施している。
昨今の物価高は家計に影響を与えており、「一船買い」は競りや仲卸しを通さずにコストが抑えられるため、顧客は買得な価格で新鮮な魚が購入できる。そして「一船買い」には、燃料高をはじめ、漁業の担い手不足や労働環境の改善が急務な日本の漁業にとっても改善の一助になればという同社の思いも込められている。
なお、綿半フレッシュマーケット「一船買い」の実施予定日は、7月6日(土)、8月22日(木)、9月21日(土)としている。但し、天候等で変更になる場合がある。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)