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冨士ダイス Research Memo(1):超硬合金を主軸に耐摩耗工具や金型を製造

発行済 2024-07-19 14:21
更新済 2024-07-19 14:30
© Reuters.
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*14:21JST 冨士ダイス Research Memo(1):超硬合金を主軸に耐摩耗工具や金型を製造 ■要約

冨士ダイス (TYO:6167)の創業は1949年に創業者の新庄鷹義氏が線引きダイスの修理に挑戦することから始まった。
以来、超硬合金を主軸に耐摩耗工具や金型を製造してきた。
超硬耐摩耗工具業界において長期にわたり30%以上のトップシェアを堅持し、創業以来黒字経営を継続しており、2024年3月期末時点で79.0%と高い自己資本比率を誇る。


2024年3月期の連結業績は売上高16,678百万円(前期比2.9%減)、営業利益809百万円(同29.7%減)、経常利益882百万円(同28.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益709百万円(同45.1%減)と、モーターコア用金型や半導体製造装置向けの需要拡大はあったものの、中国での需要減退、自動車部品メーカーの在庫調整による関連金型の回復遅れ、二次電池用金型、引抜鋼管の需要減などで減収となった。
利益面では生産性向上、業務改善等の成果、価格改定効果があったものの、減収影響、熊本工場の設備増強の一時的費用増などから2ケタ減益、親会社株主に帰属する当期純利益は、2023年3月期の固定資産売却益632百万円の計上の反動減もあり大幅減益となった。


2025年3月期の連結業績は売上高18,000百万円(前期比7.9%増)、営業利益1,020百万円(同26.1%増)、経常利益1,150百万円(同30.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益830百万円(同17.0%増)を見込む。
売上面では自動車部品関連金型の回復、中国市場の開拓などで増収増益を見込む。


新中期経営計画を策定、「変化に対応できる企業体質への転換」を中期方針に掲げ、2027年3月期に売上高20,000百万円、営業利益2,000百万円、経常利益率10.5%、ROE7.0%の達成を目指す。
重要施策として経営基盤を強化し、生産性・業務効率化を図り、海外事業の拡大、新規事業の確立を行い、脱酸素・循環型社会にも貢献する企業を目指すとしている。


■Key Points
・2024年3月期は自動車部品メーカーの在庫調整による関連金型の回復遅れや中国経済停滞等が影響し2.9%減収、29.7%営業利益減に
・2025年3月期は自動部品金型向けの回復、中国市場深耕で7.9%増収、26.1%営業利益増予想
・「中期経営計画2026」策定、2027年3月期に売上高20,000百万円、営業利益2,000百万円を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘)

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