*13:46JST 戸田工業 Research Memo(6):2025年3月期は前期比22.0%増収、営業利益同497.2%増益
■戸田工業 (TYO:4100)の今後の見通し
● 2025年3月期の業績見通し
2025年3月期の連結業績は売上高32,000百万円(前期比22.0%増)、営業利益700百万円(同497.2%増)、経常利益1,100百万円(同5.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益600百万円(前期は3,581百万円の損失)と予想した。
売上高でTICの連結化影響(概算で売上高55億円増加)が大きく、この影響を除くと微増収予想となる。
営業利益でもTICの寄与、前期の減損計上による減価償却費減少などが寄与し、583百万円の改善を見込む。
ただし経常利益はTICの除外、その他の持分法適用会社の収益伸び悩み、加えて為替差益も見込まないことから、経常減益予想としている。
なお親会社株主に帰属する当期純利益については2024年3月期の特別損失に計上した減損損失などの大きな特別損失計上がなくなる前提で黒字転換予想としている。
2025年3月期の事業セグメント別業績は、電子素材事業で売上高235億円(前期比29.7%増)、共通費控除後営業利益900百万円(前期比12.5%増、1億円増)予想となっている。
この中で軟磁性材料部門においてTIC連結化影響(概算で売上高55億円増加)が大きく、この分を除くと売上高185億円(前期比2%増)となる。
利益面でTICの営業利益寄与予想は開示されていないが、全体として増収幅が小さく、経費増などを勘案すると既存事業では営業減益の可能性がある。
主要製品別売上高の開示はないが、最大部門の磁石材料は引き続き車載向けの希土類ボンド磁石の拡大が期待できるうえ、低迷している民生向けも下期回復が見込めるため、増収が見込まれる。
一方で、LIB関連は引き続き低迷が続く見通しから減収が避けられない模様だ。
誘電体についてはスマートフォンの回復が遅れているものの、車載向けなどの拡大で増収に転ずると見られる。
機能性顔料事業については売上高85億円(前期比4.7%増)、営業利益率-2%(営業損失5億円改善)予想としている。
トナーは在庫調整が進みボトムから多少回復する見通しだが伸びは限定的だ。
利益面では事業の合理化と収益を伴う事業の継続効果で損失額は縮小する見通しだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘)
● 2025年3月期の業績見通し
2025年3月期の連結業績は売上高32,000百万円(前期比22.0%増)、営業利益700百万円(同497.2%増)、経常利益1,100百万円(同5.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益600百万円(前期は3,581百万円の損失)と予想した。
売上高でTICの連結化影響(概算で売上高55億円増加)が大きく、この影響を除くと微増収予想となる。
営業利益でもTICの寄与、前期の減損計上による減価償却費減少などが寄与し、583百万円の改善を見込む。
ただし経常利益はTICの除外、その他の持分法適用会社の収益伸び悩み、加えて為替差益も見込まないことから、経常減益予想としている。
なお親会社株主に帰属する当期純利益については2024年3月期の特別損失に計上した減損損失などの大きな特別損失計上がなくなる前提で黒字転換予想としている。
2025年3月期の事業セグメント別業績は、電子素材事業で売上高235億円(前期比29.7%増)、共通費控除後営業利益900百万円(前期比12.5%増、1億円増)予想となっている。
この中で軟磁性材料部門においてTIC連結化影響(概算で売上高55億円増加)が大きく、この分を除くと売上高185億円(前期比2%増)となる。
利益面でTICの営業利益寄与予想は開示されていないが、全体として増収幅が小さく、経費増などを勘案すると既存事業では営業減益の可能性がある。
主要製品別売上高の開示はないが、最大部門の磁石材料は引き続き車載向けの希土類ボンド磁石の拡大が期待できるうえ、低迷している民生向けも下期回復が見込めるため、増収が見込まれる。
一方で、LIB関連は引き続き低迷が続く見通しから減収が避けられない模様だ。
誘電体についてはスマートフォンの回復が遅れているものの、車載向けなどの拡大で増収に転ずると見られる。
機能性顔料事業については売上高85億円(前期比4.7%増)、営業利益率-2%(営業損失5億円改善)予想としている。
トナーは在庫調整が進みボトムから多少回復する見通しだが伸びは限定的だ。
利益面では事業の合理化と収益を伴う事業の継続効果で損失額は縮小する見通しだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘)