[日本インタビュ新聞社] - ■アルツハイマー病の根本原因を標的とする薬剤として欧州で初承認
エーザイ<4523>(東証プライム)とバイオジェン(Nasdaq:BIIB、本社:米国マサチューセッツ州ケンブリッジ)は8月22日、抗アミロイドβモノクローナル抗体「レケンビ」(一般名:レカネマブ)が、英国(北アイルランドを除く)で早期アルツハイマー病治療薬として承認を取得したと発表。適応はApoEε4ヘテロ接合体または非保有の成人における軽度認知障害または軽度認知症の治療である。同剤は、アルツハイマー病の根本原因を標的とする欧州初の承認薬となる。
承認の根拠となったClarity AD試験では、18カ月間の投与で認知機能低下を33%抑制し、日常生活動作の悪化も39%抑制した。主な有害事象は点滴関連反応やアミロイド関連画像異常(ARIA)であった。英国の認知症患者は約98万人で、うち6~7割がアルツハイマー病と推定されている。
エーザイは英国の医療技術評価機構や国民保健サービスと協力し、患者への早期提供を目指していく。同剤はグローバルでの開発・申請をエーザイが主導し、両社で共同商業化・販促を行う。英国ではエーザイが販売し、両社で情報提供活動を実施する予定である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)