[日本インタビュ新聞社] - ■シリーズAで約300億円を調達し日本市場を拡大
Sakana AI(東京都港区)は9月17日、国内外の投資家から大規模資金を確保したと発表。同社は日本発のスタートアップであり、自然から着想を得たアプローチで最先端の基盤モデルを進化させるという分野を切り拓いてきた。3月には大規模言語モデル(LLM)の統合自動化技術を開発し、6月にはLLMの効率的トレーニング手法を発見。8月には「AIサイエンティスト」と呼ばれる革新的技術で、研究開発プロセスを自動化することに成功した。こうした技術的進展を背景に、Sakana AIは成長の重要なステップとしてシリーズAで約300億円の資金調達を完了した。
■三菱UFJ、三井住友など大手企業が参画、日本発AI加速へ
今回、Sakana AIはシリーズAの資金調達において、シリコンバレーの有力VCやNVIDIAに加え、日本を代表する企業からの投資を受け、合計約300億円を調達。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>(東証プライム)、三井住友フィナンシャルグループ<8316>(東証プライム)の三井住友銀行、みずほフィナンシャルグループ<8411>(東証プライム)などの大手銀行グループや、NEC<6701>(東証プライム)、SBIホールディングス<8473>(東証プライム)グループ、第一生命ホールディングス<8750>(東証プライム)の第一生命、伊藤忠商事<8001>(東証プライム)グループ、KDDI<9433>(東証プライム)、富士通<6702>(東証プライム)、野村ホールディングス<8604>(東証プライム)など、各業界のリーディングカンパニーが新たに投資家として加わった。また、グローバル・ブレイン、ジャフコ グループ<8595>(東証プライム)、みやこキャピタルなど日本のVCからも引き続き出資を受けている。
Sakana AIは、日本で創業し日本を拠点とすることに誇りを持ち、日本社会の課題解決を第一の使命と考えている。同社は日本企業とのパートナーシップを通じて、日本の産業や社会が抱える課題を共に解決し、新たな可能性を切り拓くことを目指している。また、日本のAI技術の進化を支え、国際競争力を高める一助となることを信じている。Sakana AIは、研究開発に加えて特に事業での連携を加速し、日本がAI開発のフロンティアを開拓し世界をリードする新たな時代の到来に貢献していく方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)