*14:07JST ドラフト Research Memo(7):四半期ごとの売上高の平準化により、売上高が前年同期を大きく上回る(1)
■ドラフト (TYO:5070)の業績動向
1. 2024年12月期第2四半期の業績概要
2024年12月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比71.2%増の6,685百万円、営業利益が579百万円(前年同期は96百万円の損失)、経常利益が559百万円(同112百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益が342百万円(同112百万円の損失)となり、大幅な業績改善が見られた。
特に、売上高の増加は四半期ごとの季節変動を平準化する取り組みの成果に加えて、進行基準に基づき計上する売上の増加が寄与した。
また、売上総利益も前年同期比63.4%増の2,076百万円となったが、売上総利益率は若干低下した。
一方で、販管費は人件費や広告宣伝費の増加により拡大したものの、オフィス関連費用の減少がその一部を相殺した。
総じて、同社の業績は順調に推移しており、今後の成長に向けた基盤が整いつつあると評価できる。
2024年12月期第2四半期の対象領域別売上高は、「オフィスデザイン・プロジェクトマネジメント・その他」が、前年同期比47.7%増の3,153百万円、「ディスプレイデザイン・建築デザイン・その他」が同99.4%増の3,532百万円と、各領域で大幅な成長を遂げた。
特に「オフィスデザイン・プロジェクトマネジメント・その他」が高い伸びとなった。
これは、前期から進行していた大型オフィスデザイン案件の完了や、既存クライアントからの大型追加発注による。
規模別売上高は、1億円以上の大型案件が前年同期の1,706百万円から5,022百万円へと大幅に増加していた。
一方、5,000万円未満の小規模案件では売上高が減少しており、同社の事業が大型案件にシフトしていることが伺える。
全体として、これまでの実績により信頼が高まりつつあること、スタートアップ企業だけではなく、老舗の大企業などにも同社のデザインが認知されてきたことで、大型案件を受注する機会が増加しており、このトレンドが今後も続くことが期待される。
同社の売上高は、四半期ごとの変動が大きく、第4四半期に最も売上が集中する傾向があった。
また、売上原価が売上高に連動する一方で、販管費は四半期ごとの変動が比較的小さく、第1四半期から第3四半期の利益水準が低下する傾向にあった。
そのため、同社は、受注活動の段階で、各四半期に売上ができるだけ均等に分配されるよう注力したことや、案件の大型化により進行基準に基づく売上高が増加したこと等から、2024年12月期第2四半期においては、前年同期を大きく上回る売上高を計上した。
同社は、第4四半期への過度の案件集中をリスクと捉えており、今後も売上高の平準化に向けた取り組みを継続する方針である。
安定した業績基盤の構築や、持続的な成長を支えるものと評価できる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)
1. 2024年12月期第2四半期の業績概要
2024年12月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比71.2%増の6,685百万円、営業利益が579百万円(前年同期は96百万円の損失)、経常利益が559百万円(同112百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益が342百万円(同112百万円の損失)となり、大幅な業績改善が見られた。
特に、売上高の増加は四半期ごとの季節変動を平準化する取り組みの成果に加えて、進行基準に基づき計上する売上の増加が寄与した。
また、売上総利益も前年同期比63.4%増の2,076百万円となったが、売上総利益率は若干低下した。
一方で、販管費は人件費や広告宣伝費の増加により拡大したものの、オフィス関連費用の減少がその一部を相殺した。
総じて、同社の業績は順調に推移しており、今後の成長に向けた基盤が整いつつあると評価できる。
2024年12月期第2四半期の対象領域別売上高は、「オフィスデザイン・プロジェクトマネジメント・その他」が、前年同期比47.7%増の3,153百万円、「ディスプレイデザイン・建築デザイン・その他」が同99.4%増の3,532百万円と、各領域で大幅な成長を遂げた。
特に「オフィスデザイン・プロジェクトマネジメント・その他」が高い伸びとなった。
これは、前期から進行していた大型オフィスデザイン案件の完了や、既存クライアントからの大型追加発注による。
規模別売上高は、1億円以上の大型案件が前年同期の1,706百万円から5,022百万円へと大幅に増加していた。
一方、5,000万円未満の小規模案件では売上高が減少しており、同社の事業が大型案件にシフトしていることが伺える。
全体として、これまでの実績により信頼が高まりつつあること、スタートアップ企業だけではなく、老舗の大企業などにも同社のデザインが認知されてきたことで、大型案件を受注する機会が増加しており、このトレンドが今後も続くことが期待される。
同社の売上高は、四半期ごとの変動が大きく、第4四半期に最も売上が集中する傾向があった。
また、売上原価が売上高に連動する一方で、販管費は四半期ごとの変動が比較的小さく、第1四半期から第3四半期の利益水準が低下する傾向にあった。
そのため、同社は、受注活動の段階で、各四半期に売上ができるだけ均等に分配されるよう注力したことや、案件の大型化により進行基準に基づく売上高が増加したこと等から、2024年12月期第2四半期においては、前年同期を大きく上回る売上高を計上した。
同社は、第4四半期への過度の案件集中をリスクと捉えており、今後も売上高の平準化に向けた取り組みを継続する方針である。
安定した業績基盤の構築や、持続的な成長を支えるものと評価できる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)