[日本インタビュ新聞社] - ■牛のメタンガスを98%削減、持続可能な社会へ
パス<3840>(東証スタンダード)の連結子会社アルヌールは9月30日、温室効果ガス(GHG)削減に貢献するため、オーストラリアのフューチャーフィード社と基本合意書を締結したと発表。この協定は、環境負担を減らし、持続可能な畜産業と漁業の実現を目指す温室効果ガス削減飼料添加物「カギケノリ」の社会実装に向けたもの。「カギケノリ」は、反芻家畜のメタン排出を最大98%削減する効果があり、アルヌールが運営する「カギノワ」プロジェクトの一環として利用される。
フューチャーフィード社は、CSIROの設立により、カギケノリをメタン削減のための家畜飼料原料として利用する知的財産を保有している。この協力により、カギノリの養殖技術が向上し、日本市場への拡大が加速することが期待される。さらに、研究開発コストの削減や効率化にも貢献し、脱炭素領域でのイノベーションを促進する。
今回の連携は、ブルーカーボン拡大とカーボンクレジットの分野でも大きな効果が見込まれ、日本の脱炭素化を推進する重要なステップとなる。「カギノワ」は、畜産業や漁業における持続可能な未来を切り開くプロジェクトとして、社会的・環境的な影響を大きく拡大していく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)