[日本インタビュ新聞社] - ■8月中古車市場は前月比で大幅減少、軽自動車の減少が目立つ
ファブリカコミュニケーションズ<4193>(東証スタンダード)の完全子会社ファブリカコミュニケーションズ(本社所在地:愛知県名古屋市中区)が運営する中古⾞情報サイト「⾞選びドットコム」から、自動車市場の2024年8月統計レポートが発表された。新車と中古車の登録台数は前月比、前年比ともに減少しているが、一方でトヨタ自動車<7203>(東証プライム)の増産計画により今後の動向に変化が見られる可能性がある。輸送費の高騰も影響し、中古車の輸出台数が減少しているが、相場が大きく崩れるかは依然不透明である。
新車登録台数は前年比96.5%に減少。特に台風10号の影響により九州地方の新車ディーラーが営業停止に追い込まれたことが主な要因とされている。中古車市場でも、軽自動車の登録台数が大きく減少し、前年同月比95.1%と低調な結果となった。国内ブランドの6銘柄が前年実績を下回り、市場全体の勢いは鈍化している。
輸送費の高騰により、中古車の輸出台数も減少しているが、この影響は主に低価格帯の車両に限定されている。国内市場においては、大手メーカーの増産が中古車供給量の増加につながる可能性があるものの、AA市場の需要は依然として高く、相場が下がるかどうかは慎重に見守る必要がある。
「車選びドットコム」のデータによると、8月の軽自動車や軽バンの販売台数は増加しており、特に軽自動車が全体の34.5%を占めている。車種別では、セレナ(日産)が1位、エブリイ(スズキ)が2位に浮上し、プリウス(トヨタ)は3位に後退した。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)