HP社は、第4四半期の利益予想を修正し、予想を下回る見込みであることを明らかにした。このニュースは、同社が2年以上ぶりに売上高を伸ばしたにもかかわらず発表された。
HPの株価は、水曜日の延長取引での発表を受けて3.7％下落した。HPのエンリケ・ロレス最高経営責任者（CEO）は、決算発表後の電話会見で、商業用PC分野では持続的な勢いが見込まれるものの、印刷市場の回復はより緩やかなものになるとの見通しを示した。ロレスCEOはまた、印刷・オフィス分野での競争環境は依然として厳しいと述べた。
最高財務責任者（CFO）のカレン・パークヒルは、デスクトップPCとノートPCを含むパーソナル・システム部門は、例年よりも季節的な伸びが少ないだろうと指摘した。
この分野は、パンデミック（世界的大流行）時の需要急増が衰えて以来、プレッシャーにさらされている。IDCの報告によると、世界のPC市場、特にデスクトップPCの最大消費国である中国の需要は低迷している。とはいえ、中国を除いた世界のPC出荷台数は、6月期には前年同期比で5％以上増加した。
ニューヨーク証券取引所でNYSE:HPQのティッカーで取引されているHPは、2024年度の業績予想を1株当たり3.35ドルから3.45ドルの範囲に修正した。LSEGのデータによると、アナリストは年間調整後の1株当たり利益を3.45ドルと予想していた。
来る第4四半期について、PCメーカーは調整後の一株当たり利益が89セントから99セントの間に落ち込むと予測している。この中間値は、LSEGアナリストのコンセンサス予想95セントを下回る。
HPの第3四半期決算では、売上高は2.4％増の135億2,000万ドルとなり、LSEGデータによるアナリストの平均予想133億8,000万ドルを上回った。さらに、カリフォルニア州パロアルトに本社を置くHPは、自社株買いプログラムを強化し、最大100億ドルの自社株買いを承認した。
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