ティッセンクルップの鉄鋼部門の売却は、指導部の危機により不確実性に直面している。ティッセンクルップの監査役会メンバーでもあるナシッコル氏は、数人の経営トップが最近退任したことで、従業員の間に将来に対する不安と懸念が高まっていることを強調した。
木曜日遅く、ティッセンクルップ・スチール・ヨーロッパ（TKSE）は会長、最高経営責任者（CEO）、その他5名の取締役が退任したことを発表した。TKSEの株式20％を最近取得したチェコの大富豪ダニエル・クレチンスキー氏への一部売却について同社が協議している重要な時期に、このような首脳陣の交代が行われた。
今回の危機は、クレチンスキー氏がティッセンクルップからさらに30％の鉄鋼部門を購入するために進行中の交渉に疑問を投げかけている。IGメタル労組の広報担当者が確認したところによると、ティッセンクルップの監査役会の労働者代表は、事態に対処するため臨時取締役会を招集した。
ティッセンクルップの株価は、当初1.8％下落した後、本日0834GMT時点では横ばいとなっている。ティッセンクルップの株式21％を保有するアルフリート・クルップ・フォン・ボーレン・ウント・ハルバッハ財団は、今回の事態についてコメントしていない。
同様に、クレチンスキー氏が最初の投資を行ったEPCGもコメントを控えている。
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