アドバンスト・マイクロ・デバイセズ（NASDAQ:AMD）の株価は金曜日の取引終了時に2%下落しました。これは、Business Insiderの報道で、AmazonウェブサービスAWS）におけるAMDの人工知能（AI）チップの状況が明らかになったことを受けてのものです。AMDが最近AIチップの売上予測を上方修正したにもかかわらず、AWSはAMDのMI300シリーズAIチップへのクラウドアクセスの提供を決定していません。その主な理由は、顧客からの大きな需要がないためです。
昨年、AWSはAMDの最新AIチップへのクラウドアクセスを提供する可能性に関心を示しましたが、18ヶ月が経過しても確固たるコミットメントはありません。AWSの躊躇は、顧客の需要レベルがAMDのAIチップをAWSのクラウドサービス提供に統合するほどの高さに達していないことに起因しています。Amazonのチップ部門であるAnnapurna Labsの顧客・製品エンジニアリング担当シニアディレクターのGadi Huttは、製品提供を決定する上で顧客の関心が重要であることを強調しました。今週のAWS re:Inventカンファレンスで、Huttは「私たちは顧客の需要に従います。顧客から強い必要性の指示があれば、展開しない理由はありません」と述べました。
AIチップに対するAWSの反応は冷ややかですが、AWSとAMDの関係は依然として強固です。AWSは現在、AMDのCPUサーバーチップへのクラウドアクセスを提供しており、Huttによれば、AMDのAIチップ製品ラインも将来の展開のために検討されているとのことです。
この報告は、AWSがNvidiaを含む他のAIチップ技術を引き続きサポートしている中で出されました。同じre:Inventカンファレンスで、AWSはNvidiaの最新BlackwellGPUを搭載したP6サーバーの導入を発表し、AMDのAIチップが浸透を図ろうとしている競争の激しい状況を浮き彫りにしました。
AMDは、この報告やAWSの評価が示すAIチップの需要の現状についてコメントしていません。AIチップ市場のリーダーであるNvidiaは依然として重要なプレーヤーであり、AWSがNvidia GPUを搭載したサーバーを立ち上げる決定をしたことは、クラウドコンピューティング分野でNvidiaの技術が引き続き選好されていることを示唆しています。
AWSのチップパートナーシップの広範な文脈において、Huttはre:Inventカンファレンスでのインタビューで、Nvidia、Anthropic、インテルを含む他の主要テクノロジー企業とAWSの継続的な関係についても言及しました。
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