大統領就任式を前にいったん買い戻しの動き

発行済 2025-01-20 08:43
更新済 2025-01-20 08:45
© Reuters.
*08:43JST 大統領就任式を前にいったん買い戻しの動き  20日の日本株市場は、買い先行後は次第にこう着感の強い相場展開になりそうだ。
17日の米国市場は、NYダウが334ドル高、ナスダックは291ポイント高だった。

国際通貨基金(IMF)による2025年世界、国内経済成長見通し引き上げに加え、予想を上回った12月住宅着工件数や鉱工業生産を受け、米経済に楽観的な見方が広がった。
また、大統領就任式を控え、次期政権の規制緩和などビジネスや景気支援策を期待する買いが強まった。
シカゴ日経225先物は大阪比325円高の38795円。
円相場は1ドル156円30銭台で推移している。


 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。
日経225先物はナイトセッションで200日線を突破し、足もとで上値を抑えられている75日線に接近する動きとなった、前週末の日経平均株価は一時38055.68円まで売られ、節目の38000円に迫る動きをみせた後は、寄り付き水準まで下げ幅を縮めていた。
長い下ヒゲを残しており、いったんはリバウンド狙いの動きが意識されやすい。


 20日の米国市場はキング牧師の誕生日の祝日となるため、海外勢の資金流入は細ると考えられるほか、20日の米大統領就任式を控えており、その後のトランプ政権による関税政策の行方を見極めたいところであるため、積極的な売買は手控えられやすい面はある。
ただし、直近の下げで持ち高調整の動きが一巡した感がある一方で、需給面では売り方に傾いていると考えられ、大統領就任式を前にいったん買い戻しの動きも意識されそうである。


 また、米国では半導体株を中心に買いが広がっていたこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の上昇が日経平均型をけん引する可能性もありそうだ。
積極的な上値追いの動きは限られるものの、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。
また、日経平均株価が200日線を回復することができるようだと、目先的なボトム意識が高まりやすく、センチメントを改善させそうである。


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