先週の新興市場は、日米の金融政策を巡る重要イベントや欧州連合(EU)残留・離脱を問う英国の国民投票などを前に主力大型株に手控えムードが広がるなか、中小型株への資金シフトが進み堅調な展開だった全市場売買代金上位にマザーズ銘柄が複数ランクインする日もあり、中小型株の活況が目立ったただ、短期資金主導で値動きの荒い銘柄も散見されたなお、週間の騰落率は、日経平均が-0.2%であったのに対して、マザーズ指数は+2.4%、日経ジャスダック平均は+0.6%だった
個別では、ミクシィが週間で0.9%高、サイバーダイン
が同0.9%高、そーせいグループが同変わらずだったミクシィが年初来高値を更新する場面もあったが、値動きの軽い中小型株に物色が向かいやすかった活況となったブランジスタは同24.0%高、アキュセラは同74.1%高と大きく上昇したアキュセラは大株主による保有株買い増しが観測された後述するLINE上場を巡る報道でアドウェイズなど関連銘柄が乱高下する場面もあったその他、マザーズではVR(仮想現実)関連のシリコンスタジオ、iPS細胞関連で一部証券会社の新規高評価が観測されたヘリオス、業務提携や「攻めのIT経営銘柄」選定が材料視されたHameeが急伸した反面、sMedio、エディアが利益確定売りに押されたジャスダック主力では、セプテーニ・HDが同7.7%高、セリアが同7.4%高と堅調だったまた、ジャスダックではAI(人工知能)関連の日本ラッド、LINE関連で信用規制解除も加わったアルファクス・フード・システムなどが買われる一方、文教堂グループHDは前週急伸した反動で利益確定売り優勢だった 今週の新興市場では、日本銀行・金融政策決定会合や米連邦公開市場委員会(FOMC)が予定されているほか、英国民投票も迫り主力大型株の手掛けづらさが意識されるなか、引き続き中小型株に物色が向かいやすいだろう約2ヶ月ぶりのIPOも刺激材料となりそうだただ、マザーズ指数が直近高値水準である1200ptに迫る場面では、一段の上値追いに対する慎重姿勢が強まる可能性がある 今週は6月13日にブラス、ジェネレーションパス、14日にSJI、菊池製作所、エニグモ、サンバイオなどが決算発表を予定しているエニグモの今期は利益水準が急回復する見通しとなっており、第1四半期決算が注目されるテーマ株物色も活発となり、6月下旬に開催される「3D&バーチャル リアリティ展」などからVR関連の強い値動きが続きそうだ IPO関連では、6月15日にホープがマザーズ及び福証Q-Board、アトラエがマザーズへ、16日に農業総合研究所がマザーズへ、17日にやまみがジャスダックへそれぞれ新規上場するマザーズ上場の3社はいずれも公開規模が小~中程度で、事業内容にテーマ性や新味もあることから事前の人気が高いなお、先週はLINE(7月15日、東証1部または2部)の新規上場が発表されている上場時時価総額5879億円(想定発行価格ベース)と今年最大級のIPOとなる見込み高い知名度を背景に幅広い投資家層を呼び込めるか注目される
が同0.9%高、そーせいグループが同変わらずだったミクシィが年初来高値を更新する場面もあったが、値動きの軽い中小型株に物色が向かいやすかった活況となったブランジスタは同24.0%高、アキュセラは同74.1%高と大きく上昇したアキュセラは大株主による保有株買い増しが観測された後述するLINE上場を巡る報道でアドウェイズなど関連銘柄が乱高下する場面もあったその他、マザーズではVR(仮想現実)関連のシリコンスタジオ、iPS細胞関連で一部証券会社の新規高評価が観測されたヘリオス、業務提携や「攻めのIT経営銘柄」選定が材料視されたHameeが急伸した反面、sMedio、エディアが利益確定売りに押されたジャスダック主力では、セプテーニ・HDが同7.7%高、セリアが同7.4%高と堅調だったまた、ジャスダックではAI(人工知能)関連の日本ラッド、LINE関連で信用規制解除も加わったアルファクス・フード・システムなどが買われる一方、文教堂グループHDは前週急伸した反動で利益確定売り優勢だった 今週の新興市場では、日本銀行・金融政策決定会合や米連邦公開市場委員会(FOMC)が予定されているほか、英国民投票も迫り主力大型株の手掛けづらさが意識されるなか、引き続き中小型株に物色が向かいやすいだろう約2ヶ月ぶりのIPOも刺激材料となりそうだただ、マザーズ指数が直近高値水準である1200ptに迫る場面では、一段の上値追いに対する慎重姿勢が強まる可能性がある 今週は6月13日にブラス、ジェネレーションパス、14日にSJI、菊池製作所、エニグモ、サンバイオなどが決算発表を予定しているエニグモの今期は利益水準が急回復する見通しとなっており、第1四半期決算が注目されるテーマ株物色も活発となり、6月下旬に開催される「3D&バーチャル リアリティ展」などからVR関連の強い値動きが続きそうだ IPO関連では、6月15日にホープがマザーズ及び福証Q-Board、アトラエがマザーズへ、16日に農業総合研究所がマザーズへ、17日にやまみがジャスダックへそれぞれ新規上場するマザーズ上場の3社はいずれも公開規模が小~中程度で、事業内容にテーマ性や新味もあることから事前の人気が高いなお、先週はLINE(7月15日、東証1部または2部)の新規上場が発表されている上場時時価総額5879億円(想定発行価格ベース)と今年最大級のIPOとなる見込み高い知名度を背景に幅広い投資家層を呼び込めるか注目される