[ロンドン 5日 ロイター] - 英HSBCは5日、ユーロ相場の見通しを大幅に下方修正し、年内に1ユーロ=1ドルのパリティ(等価)まで下落するとの見方を示した。
ウクライナでの戦争が打撃となる中、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)後の欧州経済は厳しい環境にあるとみられ、欧州中央銀行(ECB)は米連邦準備理事会(FRB)と比べて金融引き締めをゆっくりと進めざるを得ない可能性がある。
こうした中、ユーロは20年ぶり安値に下落する可能性が出ている。HSBCは今年第4・四半期までに対ドルで等価水準に達すると予想。年末までに1.10ドルに下落するとしていた従来予想から9%引き下げた。
また「ユーロは既に、当行が予想していた以上の下押し圧力に直面しているが、現時点で希望の兆しを見いだすのは難しい」とした。