[ベルリン 2日 ロイター] - ドイツのショルツ首相は2日、インドとの2国間協力に向けて今後数年間に計100億ユーロ(約105億1000万ドル)を拠出することを明らかにした。独訪問中のモディ首相との会談後、記者団に明らかにした。ただロシアによるウクライナ侵攻を巡る見解の相違は埋められなかった。
ショルツ氏は声明で、気候変動対策を含む共通の目標のほか、民主主義国家間の協力の重要性を強調。ただ、ロシアによるウクライナ侵攻を巡っては、モディ首相との見解の相違が目立った。
インドは軍事機器の大部分をロシアから調達。停戦を呼び掛けているものの、西側諸国の呼び掛けに応じてロシアを非難することは控えている。
モディ氏は、対話を通してしか解決は得られないとの考えを示し、「この戦争に勝者はない。誰もが敗者になる。インドは平和を望んでいる」と述べるにとどめた。