Brendan Pierson
[28日 ロイター] - 米複合企業スリーエム(3M)は28日、現役・退役の米軍人が提起した軍需用耳栓の欠陥に関する約26万件の訴訟で、60億1000万ドルを支払い和解することに合意した。関係者が明らかにした。
関係者によると、和解金の大半は5年間かけて支払われる予定。
3Mの広報担当者と原告の弁護士にコメントを求めたが、回答は得られていない。
耳栓は3Mが2008年に買収したエアロ・テクノロジーズが製造し、米軍が03─15年の期間にアフガニスタンやイラクなどでの戦闘や訓練で使用した。
原告側は、同社が設計上の欠陥を隠し、試験結果をごまかし、耳栓の適切な使用方法を説明しなかったために聴覚機能が損なわれたと主張している。
裁判所で審理された16件の関連訴訟のうち、10件で3Mが敗訴している。
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