[ジャカルタ 17日 ロイター] - インドネシア警察が17日、無観客開催が決定したサッカーの試合に数百人のファンが押し寄せたため、群衆を追い散らすために放水銃と催涙ガスを使用したことが分かった。
この日はジャワ島中ジャワ州の州都スマランでダービーマッチが開催。チケットは完売だったが、セキュリティーへの懸念から無観客開催となることが前日に発表されていた。
しかし、この決定にホームチームのファンが激怒。数百人が集まり、スタジアムに押し入ろうとした。ファンらは石を投げ、警察側が催涙ガスと放水銃で対抗する様子が地元テレビのカメラに収められていた。
中ジャワ州のプラノウオ知事は、ファンの落胆に理解を示し、大会主催者は警察と協力してうまく調整すべきだったとの見解を示した。
インドネシアでは昨年10月、東ジャワ州でプロサッカーリーグの試合後に暴動が起きて135人が死亡。国際サッカー連盟(FIFA)はファンの制御のために催涙ガスを使用することを禁止しているが、調査の結果、事故が起きたのは警察が使用した催涙ガスが主な原因だったと発表されていた。