■ルノーは日産自の株式28.4%を将来売却、新たな株主巡り思惑相場の期待
日産自動車<7201>(東証プライム)は1月31日、反発基調で始まり、取引開始後は467.7円(13.8円高)まで上げ、一段と出直っている。30日の15時過ぎに仏ルノーとの「アライアンスに関する声明」を発表し、仏ルノーと相互に株式を15%保有することで合意したと発表し、好感買いが先行している。現在はルノーが日産自の株式を43%保有する一方、日産自はルノーの株式を15%保有するが、対等な関係になる。
発表では、「ルノーグループは、日産の株式28.4%をフランスの信託会社に信託。ほとんどの議案に関する議決権は『中立化』されるが、株式が売却されるまでの間、ルノーが保有する経済的な権利(配当金と売却代金)は維持」、「ルノーグループは、同社にとって商慣習上合理的な場合、協調的で秩序あるプロセスにて信託会社に信託した日産株式の売却を指示するが、特定の期間内に売却する義務は負わない」などとした。新たな売却先を巡り、今後も思惑的な相場になりやすい状況が続くとの期待が出ている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)