[22日 ロイター] - 米通信大手ベライゾン・コミュニケーションズは22日、2022年の通期利益見通しを下方修正した。第2・四半期の月額払い契約者数が予想を下回った。インフレ高進が事業に影響を与え始めたことを示している。
22年の調整後1株当たり利益は5.10─5.25ドルと予想。従来見通しの5.40─5.55ドルから引き下げた。
ハンス・ベストバーグ最高経営責任者(CEO)は、通信業界の厳しい競争に直面する中、インフレ環境が契約者数の増加に著しく悪影響を及ぼしたと指摘した。
マット・エリス最高財務責任者(CFO)はロイターの取材に対し「高インフレの市場が長期にわたって続き、インフレによるコスト上昇にさらされれば、価格面で回収する方法を模索する」と述べた。
ベライゾンやAT&Tなどの通信事業者は、投入コスト上昇の影響を緩和するため、自社プランの価格を引き上げている。ベライゾンが実施した追加料金による6月の値上げは、すでに高額なプランにさらに上乗せしたものだった。
エリス氏は、競争環境が厳しいため下半期は一層の販売促進が必要になると述べ、それが利益見通しを引き下げた理由の一つとした。
第2・四半期の月額払い契約者数は1万2000人増。調査会社ファクトセットがまとめた予想は15万800人増だった。第1・四半期は約3万6000人減少していた。