[ワシントン 13日 ロイター] - 米労働省が13日に発表した2022年12月の輸入物価指数は前月比で0.4%上昇し、6カ月ぶりのプラスとなった。天然ガスや食品の価格が押し上げ、予想に反して上昇した。消費者物価指数が低下傾向の中でも、インフレとの戦いが長引く可能性があることが示唆された。
ロイターがまとめたエコノミスト予想は、関税を除く輸入価格で0.9%下落だった。
11月は0.7%下落していた。
12月の前年同月比は3.5%上昇。11月は2.7%上昇していた。
燃料・潤滑油は12月に前月比0.6%上昇し、22年6月以来6カ月ぶりに上げた。11月は3.7%下げていた。12月は石油・石油製品価格が2.7%下落したものの、天然ガス価格が59.5%と急騰したのが押し上げた。
食品・飼料・飲料は0.4%上昇した。
燃料と食料を除くコア輸入物価は0.4%上昇し、上げたのは22年4月以来8カ月ぶり。11月は0.6%下げていた。
12月は資本財と自動車・部品・エンジンも上昇。自動車を除く消費財は0.2%上げた。
中国からの輸入物価は0.1%下落し、カナダ、メキシコもそれぞれ下げた。日本からの輸入物価は0.1%上昇した。
一方、輸出物価は前月から2.6%下落し、6カ月連続で下げた
農産物が2.4%下落し、トウモロコシ、大豆、肉、小麦の下落が押し下げた。野菜と果物は上昇した。
農産物以外は2.7%下げた。
輸出物価の前年同月比は5.0%上昇と、伸び率は21年1月以来、1年11カ月ぶりの小ささ。22年11月は6.1%上昇していた。