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23日のアジア市場において、米原油在庫量が先週増加したという予想外の発表を受け原油価格は下落している。
日本時間午後4時24分時点の原油先物 WTIは0.65%安の61.02ドルとなり、ブレント原油先物は0.73%安の70.47ドルとなっている 。
22日の原油価格は、米国エネルギー情報局(EIA)により原油在庫量が先週470万バレル増加したことが発表され、60万バレルの減少という市場予想を覆ったことから3%安となった。
その前週では原油在庫量は540万バレル増加であった。
EIAのデータによると先週ガソリンと石油精製品在庫の在庫量増加も確認され、消費者需要も少なかったことが示唆されている。
ロイター紙によると、オアンダ社シニアアナリストのEdward Moya氏は「在庫量の増加と、精製燃料需要の低下を鑑みると原油価格の上値は重い」とコメントしている。
また米国とイラン間の緊張関係や、OPECの年初からの減産等の効果によって価格下落は限定的であるとの見方が強い。
米中間の貿易摩擦の進展は市場の注目を集めている。米財務長官スティーブン・ムニューシ氏が通商合意のための北京訪問は未だ予定されていないと米CNBCのインタビューに答えたことから、早期の合意締結は望めない状況だ。
香港のSCMP紙は、ファーウェイに対する制裁措置により、中国政府は米国とどのような経済関係を構築していくか再考している段階だと報じている。