[ニューヨーク 22日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが下落した。米連邦準備理事会(FRB)が22日まで開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)で、年内に少なくともあと1回25bpの追加利上げを行う見通しを示したことで、利上げの最初の停止点を示唆したと受け止められた。
ドル指数は0.63%安の102.500、ユーロ/ドルは0.87%高の1.0861ドルとなった。
ドル/円は0.82%安。
米シリコンバレー銀行(SVB)とシグネチャーバンクの破綻を受け、この日のFOMC声明では「進行中の利上げ」が適切との表現が削除された。この文言は、FRBが2022年3月16日に利上げサイクル開始を決定して以来、全ての声明に含まれていた。
ウェルズ・ファーゴのアナリストはリサーチノートで、FRBの「ハト派的な利上げ」は、銀行の流動性問題が食い止められることを前提に、今後数日から数週間、ドル下落を意味すると述べた。
英ポンドは1.2268ドルと、0.41%上昇した。要因となったのは予想を上回る英インフレ率だった。
英国立統計局(ONS)が22日発表した2月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比10.4%上昇し、伸び率が前月の10.1%から予想外に拡大した。これを受けて市場では利上げ観測が強まっている。
オーストラリアドルは0.29%上昇し0.669米ドル、ニュージーランドドルは0.57%上昇し0.623米ドルだった。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは2.5%下落し2万7488.00ドル。
ドル/円 NY終値 131.44/131.47
始値 132.81
高値 133.00
安値 131.01
ユーロ/ドル NY終値 1.0855/1.0859
始値 1.0791
高値 1.0912
安値 1.0776