[フランクフルト 27日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)が27日発表した2月のユーロ圏の企業向け融資は前年比5.7%増と、4カ月連続で伸びが鈍化した。
1月は6.1%増だった。景気低迷や銀行の慎重姿勢が強まったことが背景とみられる。
2月の家計向け融資も3.2%増と、1月の3.6%増から伸びが鈍化した。
景気低迷や欧州中央銀行(ECB)の急ピッチな利上げを受け、銀行融資はここ数カ月で急速に鈍化している。調査では今後さらに融資が鈍化することが示唆されている。
2月の企業向け融資はマイナス26億ユーロ。前月は14億ユーロだった。
ユーロ圏のマネーサプライM3の前年比伸び率は2.9%。前月の3.5%から低下した。ロイターがまとめた予想は3.2%だった。