[東京 27日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 19883.94 -60.47 寄り付き 19994.05 安値/高値 19831.25─19994.05
TOPIX .TOPX 終値 1594.45 -7.87 寄り付き 1604.7 安値/高値 1591.43─1605.21
東証出来高(万株) 185165 東証売買代金(億円) 19929.6
東京株式市場で日経平均は反落した。前日の米国株が休場で手がかり材料に乏しい中 、短期的な過熱感や週末要因で利益確定売りが優勢だった。日経平均2万円乗せが実現し なかった失望感も加わり、下げ幅は一時113円まで拡大したが、補正予算などの政策期 待が支えとなり下値では底堅さを示した。休暇入りしている海外投資家が多く、東証1部 の売買代金は10月22日以来の2兆円割れと低調だった。
夜間取引で日経平均先物が2万円台を付けていたことを背景に、朝方こそ買いが先行 したものの、寄り高後は利食い売りに押され下げに転じた。寄り前発表の10月全世帯の 実質消費支出が市場予想を下回り、国内消費の弱さが確認されたこともネガティブ材料に なった。市場では「これまで期待先行で上昇してきたが、来週のECB理事会や米年末商 戦の動向を見極めたいとして投資家は総じて様子見姿勢だ」(証券ジャパン調査情報部長 の大谷正之氏)との声が出ていた。
個別銘柄では、日清紡ホールディングス 3105.T が反落した。26日に発表した20 16年3月期業績予想の下方修正を嫌気した。子会社の日本無線 6751.T が受注減や競争 激化で収益が悪化するほか、繊維事業やブレーキ事業の海外子会社の業績が予想を下回る という。半面、キッコーマン 2801.T が堅調。同社は26日、発行済株式総数の1.53 %に相当する300万株、取得総額100億円を上限とする自社株買いを実施すると発表 。株主価値の向上などに期待する買いが入った。
東証1部騰落数は、値上がり648銘柄に対し、値下がりが1141銘柄、変わらず が132銘柄だった。
(河口浩一)