*17:00JST watacchi氏インタビュー、KudasaiJPの過去・未来、web3の魅力
以下は、フィスコ・マーケットレポーターのタマラ・ソイキナ(X@web3tama / 以下、タ)が執筆したコメントです。
フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
主に英語で発信されるweb3分野の一次情報はまだ十分に日本語化されているとは言えません。
こうした中で、常に最先端の情報に触れ、情報発信するインフルエンサーたちはどのような経歴を持ち、どのような事を考え、行動しているのでしょうか?今回は日本を代表するweb3コミュニティKudasaiJPの共同創設者であるwatacchi氏(X@watacchikasou / 以下、ワ))にお話を伺いました。
---- ※2023年8月18日に執筆
タ「まずはじめに、watacchiさんの元々のお仕事やweb3に関わったきっかけなど、簡単に自己紹介お願いします」
ワ「元々は医師として、個人投資目的に暗号資産投資を2017年に始めました。
暗号資産が盛り上がってるらしいという話を聞き始めましたが、バブルでお金は増えたものの、2018,2019年とお金を減らしてしまう一方で、2020年にUniswapという面白いプロトコルがあるよ、と聞いたのがまた本腰を入れて暗号資産を触り始めたきっかけです。
」
タ「Uniswapの登場がweb3と深く関わる大きなきっかけになったんですね。
どういうプロジェクトが好きですか? 」
ワ「様々な分野があると思いますが、DeFiが一番好きです。
YAM、Sushi、PancakeなどAMM DEXの名前に食べ物の名前をつけるのが流行り、YAMトークンを稼ぐことを芋を掘ると言ったり、様々な新しいプロトコルが立ち上がって行くのを見ると、凄く楽しい気持ちになります。
」
タ「YAMはとても懐かしいですね。
ああいう何でも面白がって盛り上がるようなweb3分野のカルチャーは私も好きです。
またそれが世の中を変えるようなムーブメントになっていくのを見るのはとても刺激的でもあります。
さて、そのようにしてweb3は進化を続けていると思いますが、watacchiさんが特に期待している分野や技術は何かありますか?」
ワ「今はAccountAbstractionに始まり、新規のユーザーがweb3を触れるのにハードルを下げるようなマスアダプションに欠かせない技術に期待しています。
NFTなど様々な会社が発行するようになっていますが、依然として独自ウォレットを使用しないといけない、ガス代を別途入金しないといけないなどハードルが高い部分が残っていると思います。
そのような課題を解決するような技術に期待しています。
」
タ「普段web3プロダクトに触れている人たちにとっては簡単であっても、マス層に普及するためにはまだいくつもハードルがありそうですね。
そうした中でも何かビギナーが試しやすいようなweb3ツールはありますか?」
ワ「web3は自己の権利が大きいですが、その分自分の責任範囲も広く事前知識をしっかりとつけておくことが必要だと思います。
また目的がお金を稼ぐことなのか、それ以外の部分なのかという点でも大きく異なるかと思います。
それ以外の部分で触れるとするなら、POAPやweb3ソーシャルなど自分の行動証明をオンチェーンで管理出来るようなツールは触りやすいのではないでしょうか。
」
タ「何を目的としてweb3と関わるかによって、何から始めるべきかも異なりますね。
これから様々なプロダクトが生み出され、誰もが無意識にweb3に関わるようになるのでしょうか。
さて、次はwatacchiさんが創設したKudasaiJPの話題に移りたいと思います。
KudasaiJPの参加者は現在およそ18,000人にのぼり、世界的なweb3プロジェクトを招いた多数のAMAを開催するなど、日本で最も活発なweb3コミュニティとも言われています。
KudasaiJPがここまで成長したのにはどのような秘訣があるのでしょうか?また、創設者として何か意識していることはありますか?」
ワ「当時DeFiに特化していたコミュニティは少なかったのでそれが一因だったと思います。
また私やコアメンバーが割と自分の注目しているプロトコルやトレードに関して対価を求めず公開していることが大きいと思います。
そうすることでコミュニティで自分の情報を交換する、という習慣がある程度根付きました。
また、コミュニティが大きくなってくるとマーケティングの依頼が非常に多くなってきますが、目先の報酬に囚われず、独立したコミュニティを守ってきました。
露骨なマーケティングでの発信が多いところはどうしても長期的にみて求心力が下がっていくと思います。
またなるべくコミュニティに還元し、それにより強固なコミュニティを作り、盛り上げてもらう、という好循環に乗せれていると思います。
私達のDAOガバナンスNFTは MoreKudasaiという名前ですが、フリーミントから始まり、NFT市場が全体的に盛り下がっている中でも一定の流動性を保ちながら1.6ETH前後(約40万円)のフロアを維持しています。
このようなコミュニティは日本だけではなく世界でも稀有な存在だと思います。
」
タ「対価を求めないとか、コミュニティに還元というキーワードが印象的です。
”Give”の精神がコミュニティに好循環をもたらしているようですね。
今後KudasaiJPは、どういう方向性を目指しているのでしょうか?将来的な目標や理想について教えて下さい。
」
ワ「コミュニティ運営としてはこれから、もう少しweb3教育コンテンツ拡充にスポットを当てて活動していきたいと思います。
これは上記にある通り、マスアダプションに当たって正しい教育や知識がより求められるからと思っているためです。
他企業と連携した活動、およびオフラインイベント、オンラインコンテンツなどを拡充していく予定です。
こちらに関しても数か月以内には新たな発表をすることが出来るのではないかと思っています。
また、このような活動を評価していただき、以前MaskNetworkからのGrantを獲得しているのと、Gitcoin GG18でも コアグラントであるweb3 community & Education の分野で採択していただきました。
web3関連で働いている人でGitcoinを知らない人はいないと思いますが、この採択に関しては、私達の活動が世界中で認められているとの証しでもあり、非常に嬉しく思っています。
」
タ「KudasaiJPはこれまでディープなweb3ファンに支持されてきたのだと思いますが、これからのweb3のマスアダプションにも大きく貢献してくれそうですね。
Gitcoin GG18の採択についても、KudasaiJPの活動の公共性、公益性が認められたということを示しているのでしょう。
貴重なお話ありがとうございました。
」
フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
主に英語で発信されるweb3分野の一次情報はまだ十分に日本語化されているとは言えません。
こうした中で、常に最先端の情報に触れ、情報発信するインフルエンサーたちはどのような経歴を持ち、どのような事を考え、行動しているのでしょうか?今回は日本を代表するweb3コミュニティKudasaiJPの共同創設者であるwatacchi氏(X@watacchikasou / 以下、ワ))にお話を伺いました。
---- ※2023年8月18日に執筆
タ「まずはじめに、watacchiさんの元々のお仕事やweb3に関わったきっかけなど、簡単に自己紹介お願いします」
ワ「元々は医師として、個人投資目的に暗号資産投資を2017年に始めました。
暗号資産が盛り上がってるらしいという話を聞き始めましたが、バブルでお金は増えたものの、2018,2019年とお金を減らしてしまう一方で、2020年にUniswapという面白いプロトコルがあるよ、と聞いたのがまた本腰を入れて暗号資産を触り始めたきっかけです。
」
タ「Uniswapの登場がweb3と深く関わる大きなきっかけになったんですね。
どういうプロジェクトが好きですか? 」
ワ「様々な分野があると思いますが、DeFiが一番好きです。
YAM、Sushi、PancakeなどAMM DEXの名前に食べ物の名前をつけるのが流行り、YAMトークンを稼ぐことを芋を掘ると言ったり、様々な新しいプロトコルが立ち上がって行くのを見ると、凄く楽しい気持ちになります。
」
タ「YAMはとても懐かしいですね。
ああいう何でも面白がって盛り上がるようなweb3分野のカルチャーは私も好きです。
またそれが世の中を変えるようなムーブメントになっていくのを見るのはとても刺激的でもあります。
さて、そのようにしてweb3は進化を続けていると思いますが、watacchiさんが特に期待している分野や技術は何かありますか?」
ワ「今はAccountAbstractionに始まり、新規のユーザーがweb3を触れるのにハードルを下げるようなマスアダプションに欠かせない技術に期待しています。
NFTなど様々な会社が発行するようになっていますが、依然として独自ウォレットを使用しないといけない、ガス代を別途入金しないといけないなどハードルが高い部分が残っていると思います。
そのような課題を解決するような技術に期待しています。
」
タ「普段web3プロダクトに触れている人たちにとっては簡単であっても、マス層に普及するためにはまだいくつもハードルがありそうですね。
そうした中でも何かビギナーが試しやすいようなweb3ツールはありますか?」
ワ「web3は自己の権利が大きいですが、その分自分の責任範囲も広く事前知識をしっかりとつけておくことが必要だと思います。
また目的がお金を稼ぐことなのか、それ以外の部分なのかという点でも大きく異なるかと思います。
それ以外の部分で触れるとするなら、POAPやweb3ソーシャルなど自分の行動証明をオンチェーンで管理出来るようなツールは触りやすいのではないでしょうか。
」
タ「何を目的としてweb3と関わるかによって、何から始めるべきかも異なりますね。
これから様々なプロダクトが生み出され、誰もが無意識にweb3に関わるようになるのでしょうか。
さて、次はwatacchiさんが創設したKudasaiJPの話題に移りたいと思います。
KudasaiJPの参加者は現在およそ18,000人にのぼり、世界的なweb3プロジェクトを招いた多数のAMAを開催するなど、日本で最も活発なweb3コミュニティとも言われています。
KudasaiJPがここまで成長したのにはどのような秘訣があるのでしょうか?また、創設者として何か意識していることはありますか?」
ワ「当時DeFiに特化していたコミュニティは少なかったのでそれが一因だったと思います。
また私やコアメンバーが割と自分の注目しているプロトコルやトレードに関して対価を求めず公開していることが大きいと思います。
そうすることでコミュニティで自分の情報を交換する、という習慣がある程度根付きました。
また、コミュニティが大きくなってくるとマーケティングの依頼が非常に多くなってきますが、目先の報酬に囚われず、独立したコミュニティを守ってきました。
露骨なマーケティングでの発信が多いところはどうしても長期的にみて求心力が下がっていくと思います。
またなるべくコミュニティに還元し、それにより強固なコミュニティを作り、盛り上げてもらう、という好循環に乗せれていると思います。
私達のDAOガバナンスNFTは MoreKudasaiという名前ですが、フリーミントから始まり、NFT市場が全体的に盛り下がっている中でも一定の流動性を保ちながら1.6ETH前後(約40万円)のフロアを維持しています。
このようなコミュニティは日本だけではなく世界でも稀有な存在だと思います。
」
タ「対価を求めないとか、コミュニティに還元というキーワードが印象的です。
”Give”の精神がコミュニティに好循環をもたらしているようですね。
今後KudasaiJPは、どういう方向性を目指しているのでしょうか?将来的な目標や理想について教えて下さい。
」
ワ「コミュニティ運営としてはこれから、もう少しweb3教育コンテンツ拡充にスポットを当てて活動していきたいと思います。
これは上記にある通り、マスアダプションに当たって正しい教育や知識がより求められるからと思っているためです。
他企業と連携した活動、およびオフラインイベント、オンラインコンテンツなどを拡充していく予定です。
こちらに関しても数か月以内には新たな発表をすることが出来るのではないかと思っています。
また、このような活動を評価していただき、以前MaskNetworkからのGrantを獲得しているのと、Gitcoin GG18でも コアグラントであるweb3 community & Education の分野で採択していただきました。
web3関連で働いている人でGitcoinを知らない人はいないと思いますが、この採択に関しては、私達の活動が世界中で認められているとの証しでもあり、非常に嬉しく思っています。
」
タ「KudasaiJPはこれまでディープなweb3ファンに支持されてきたのだと思いますが、これからのweb3のマスアダプションにも大きく貢献してくれそうですね。
Gitcoin GG18の採択についても、KudasaiJPの活動の公共性、公益性が認められたということを示しているのでしょう。
貴重なお話ありがとうございました。
」