[ブリュッセル 7日 ロイター] - 欧州連合(EU)の11カ国は7日、新たな気候変動政策を巡る交渉を加速させるよう求めた。またロシア産化石燃料の使用をできるだけ早く中止すべきと主張した。
EU諸国と欧州議会は、域内炭素市場の見直しや、2035年の内燃エンジン搭載車の販売禁止、再生可能エネルギーの拡大目標など、一連の環境対策について交渉している。
ロイターが入手した共同声明は「今こそ大胆かつ断固としてグリーントランスフォーメーション(GX)を進めるときだ。遅れたりためらったりすれば、エネルギー依存を長引かせる」と指摘。「交渉を加速し一段と野心的になるべきだ」として各国に賛同を促した。
提案はデンマークが中心となってまとめ、オーストリア、ドイツ、スペイン、フィンランド、アイルランド、ルクセンブルク、ラトビア、オランダ、スウェーデン、スロベニアが署名した。
デンマークのヨルゲンセン気候・エネルギー相は、ロシア産化石燃料への依存からEUが一刻も早く脱却し、クリーンエネルギーへ移行できるよう各国に取り組みを呼び掛けた。