22日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい
・地震の影響も18000円処での底堅い値動き
・ドル・円は110円82銭付近、ドル・円は下げ渋り、地震・津波への警戒一服
・キーエンス、ブリヂストンなど12社の目標株価変更
■地震の影響も18000円処での底堅い値動き
日経平均は小動き6.41円高の18112.43円(出来高概算10億1000万株)で前場の取引を終えた早朝に福島県沖でM7.3の地震が発生したことを受けて、外国為替市場で円安が一服するなか、利益確定の売りが先行したただし、津波が発生したほか、福島第二原発で冷却ポンプが一時停止など伝えられたが、大きな被害はなかったことから、その後は前日終値を挟んでの底堅い相場展開となった
東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1000を超えており、全体の過半数を占めている規模別指数は小幅ながらも大型、中型、小型株指数いずれも上昇セクターでは原油相場の上昇を受けて、石油石炭、鉱業が上昇情報通信、非鉄金属、鉄鋼、水産農林、小売、パルプ紙、食料品がしっかり半面、海運、輸送用機器、金属、証券、電気機器、ゴム製品が一服
地震の影響が警戒されたが、一先ず落ち着いているただ、今後M7クラスの地震が起きる可能性や祝日前であること、その次の日は米感謝祭となるなか午後の商いは膨らみづらいであろう比較的中小型株が堅調となっており、個人主体の短期的な値幅取り狙いの商いが活発のようである
日経平均は18000円処での底堅さが意識されるまた、トランプ次期米大統領は就任初日にTPPからの撤退の意思の通知を公表すると述べたと報じられているただ、この影響もみられておらず、参加者が限られていることが窺える午後もこう着感の強い相場展開が続くことになりそうだ
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は110円82銭付近、ドル・円は下げ渋り、地震・津波への警戒一服
22日午前の東京外為市場では、ドル・円は下げ渋り朝方に福島県沖を震源とした地震や津波への警戒からリスク回避の動きがみられたが、昼前には一巡した
ドル・円は、今朝6時ごろ発生した地震の影響でリスク回避的なドル売り・円買いが強まり110円90銭から徐々に値を下げ、津波への警戒もあって一時110円27銭まで値を切り下げたその後、地震による影響は徐々に後退し、ドル売り・円買いは一巡
ランチタイムの日経平均先物はプラス圏での推移が続いており、目先はドルの買戻しが続きそうだ日経平均株価の反転や米金利先高観は後退していないことから、ドルは目先111円付近まで値を戻す可能性はあろう
ただ、具体的なドル買い材料が乏しいため、上昇は限定的だろうトランプ米次期大統領が環太平洋経済連携協定(TPP)から離脱する方向を模索していることも、ドル買いを弱めそうだ
ここまでのドル・円の取引レンジは110円27銭から110円90銭、ユーロ・円は117円39銭から117円90銭、ユーロ・ドルは1.0624ドルから1.0650ドルで推移した
12時23分時点のドル・円は110円82銭、ユーロ・円は117円77銭、ポンド・円は138円45銭、豪ドル・円は81円91銭で推移している
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・キーエンス (T:2488)、ブリヂストンなど12社の目標株価変更
・ネットイヤー
、コラボス、日本サードなど6社がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・菅官房長官
「トランプ次期大統領のTPP撤退発言、コメントは差し控えたい」
・黒田日銀総裁
「景気は貴重としては穏やかな回復を続けている」
・スウェーデン中銀第1副総裁
「国債買い入れは限界に近い」
☆後場の注目スケジュール☆
・特になし
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