Mark Trevelyan
[ロンドン 23日 ロイター] - ロシア中央選挙管理委員会は23日、来年3月の大統領選に立候補を届け出ていた反体制派の元テレビジャーナリスト、エカテリーナ・ドゥンツォワ氏(40)について、提出書類に「多数の違反」があるとして立候補を認めないことを決めた。
決定は全会一致。選管のパムフィロワ委員長は決定後ドゥンツォワ氏に「あなたはまだ若く、未来は洋々としている。いかなるマイナスもプラスに転じることができる」と述べ、理解を求めた。
一方、ドゥンツォワ氏は通信アプリのテレグラムに「今回の政治的な決定は、われわれが自分たちの代表を擁し、当局の攻撃的論調とは異なる見解を表明する機会を奪うものだ」と投稿。選管の決定の撤回を求めて最高裁に提訴する考えを示した。
選管の今回の決定で、野党としての立場が明確な人物が3月の大統領選に立候補するのは認められないことが明らかになった。
ロシア大統領府は、プーチン氏は支持率が80%近くあり、社会の幅広い層から心からの支持を得ているため選挙で勝利するとしている。
また大統領選を巡ってロシアのメディアは、中道右派「市民イニシアチブ」が23日の党大会でプーチン氏に批判的なボリス・ナデジディン氏の擁立を決めたと報じた。