[パリ 24日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビルロワドガロー・フランス中銀総裁は24日、ECBはインフレ抑制に向けた利上げをすでに「ほぼ完了した」との見解を示した。追加利上げは回数と規模を限定する必要があるとも述べた。
マクロン仏大統領に宛てた年次報告書の中で、同総裁は、ECBの金融政策引き締めは正当であり、根本的なインフレ圧力が緩和される兆しはないと述べた。
一方、フィガロ紙に対し、これまでに実施してきた政策の影響が将来的に発現するとした上で、「われわれは道のりのほとんどを歩んできた」と述べた。また、「あと数回の引き上げが必要かもしれないが、その回数と規模は限定的であるべきだ」と述べ、小幅な利上げを希望していることを示唆した。