[ベルリン/フランクフルト 27日 ロイター] - ドイツで27日、空港、バス・鉄道駅が一斉にストライキに入った。過去数十年で最大規模のストで、週明けの通勤者や旅行者に影響が出ている。
ミュンヘンとフランクフルトの国内2大空港では航空機の運航が一時停止。ドイツ鉄道は、長距離路線を運休にした。
賃金交渉を行っている統一サービス産業労組ヴェルディと鉄道運輸労働組合(EVG)が24時間ストを呼びかけた。高インフレを受け、それぞれ10.5%、12%の賃上げを求めている。
27日付のドイツ紙によると、EVGの幹部は、会社側からは検討の余地がある提案はまだなく、イースター(復活祭)期間も含め、今後さらなる警告ストの可能性があると述べた。
足止めされたある乗客は、労組の気持ちは分かるが自分はストに参加したことはないと不満をこぼした。
コメルツ銀行のチーフエコノミスト、イエルク・クレーマー氏は、これまでのところストの経済的影響は限られていると指摘。工場の稼働は続き、多くの人が在宅で勤務するだろうと述べた。ただストが長期化すれば状況が変わる可能性があるとの見方を示した。