ドル/円
午後3時現在 81.43/48 1.3234/36 107.78/83
正午現在 81.42/46 1.3227/29 107.71/76
午前9時現在 81.62/64 1.3223/25 107.93/98
NY17時現在 81.62/66 1.3222/27 107.90/96
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[東京 30日 ロイター] 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点
に比べややドル安の81円前半。ドル/円は薄商いの中、序盤にフロー主導で下げる場面
が見られたが、その後は81.40円台に戻してもみ合った。米ドルが主要通貨に対して
弱含む中、豪ドルは変動相場制移行後の高値を更新した。
前日の欧米市場では、米7年債入札が堅調だったことから米金利が急低下し、ドルがユ
ーロや豪ドルなどに対して幅広く売られ、対円でも81.61円と約1カ月半ぶり安値を
つけた。
アジア時間に入ってもドルの軟調地合いは続き、序盤に海外ファンドの売りをきっかけ
としてドル/円は下げ足を速めた。一時は81.28円まで下値を伸ばした。
「基本的にドル売りのフローは年末のポジション調整だったとみている。ただ、テクニ
カル面で下値リスクが出ており、チャート上は15年ぶり安値80.21円も視野に入
る」(国内金融機関)との声が聞かれた。
<スイスフランも高値更新>
ドルは円以外の主要通貨に対しても売られ、豪ドル/米ドルは1983年に変動相場制
に移行して以降の高値を更新。商品市況が上昇していることもあり、1.0198米ドル
まで上値を伸ばした。ユーロも前日から一段高となり、1.3260ドルまで上昇した。
過剰流動性相場で豪ドルなど高金利通貨に資金が流れる一方、本来はリスク回避の地合
いで買われるスイスフランも対ドルで続伸し、きょうも高値を更新した。「依然として欧
州周辺国の財政問題に対する市場の警戒感が強いことを示唆しているのかもしれない」
(JPモルガン・チェース銀行債券為替調査部長の佐々木融氏)との指摘があった。
(ロイターニュース 久保 信博記者)