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ダイコク電 Research Memo(7):2019年3月期の期初予想を据え置き、増収増益を見込む

発行済 2019-01-07 15:37
更新済 2019-01-07 15:40
ダイコク電 Research Memo(7):2019年3月期の期初予想を据え置き、増収増益を見込む
6430
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■業績見通し

1. 2019年3月期の業績予想
2019年3月期の業績予想についてダイコク電機 (T:6430)は、期初予想を据え置き、売上高を前期比2.7%増の35,000百万円、営業利益を同9.0%増の1,300百万円、経常利益を同0.7%増の1,400百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を同1.9%増の800百万円と増収増益を見込んでいる。


引き続き、「制御システム事業」の減収を見込む一方、「情報システム事業」が新製品・サービスの販売強化※等により年度後半に向けて伸長し、増収を確保する想定である。
また、利益面でも、広告宣伝費や業務委託費等により販管費が増加するものの、増収効果や売上総利益率の改善等を通じて、営業増益を実現する見通しである。


※「BiGMO PREMIUM II」、「REVOLA」、「IL-X3」などの情報公開端末での「わかりやすさ、見やすさ」にこだわった機能強化のほか、足元で受注が増加している全国ファン動向データ公開サービス「Fan-SIS」の提案と同サービスの導入に必要なCRユニット「VEGASIA III」の販売強化など。



弊社でも、厳しい市場環境が継続するものの、上期業績(利益面)が計画を上回ったことや、足元でも画期的な新サービスを含むCRユニット「VEGASIA III」の受注が増えていることなどから、同社業績予想の達成は可能とみている。
最大の注目点は、「新規則」対応の遊技機の動向(市場投入ペースや投入後の市場評価等)と、それに伴うパチンコホールの動き出し(投資意欲の回復)のタイミングなど、2020年3月期以降の業績拡大に向けたマイルストーンの進行度合いにあると言える。


2. 2020年3月期業績の考え方
2020年3月期についても、厳しい市場環境が継続する可能性を否定できないものの、「新規則」対応の遊技機が市場投入されるにつれ、集客を目的とした周辺設備の入れ替え需要が徐々に活発化することや、資本力のある大手チェーン等を中心として付加価値の高い提案営業が成果に結びついてきたこと、しばらく投資を見送ってきたパチンコホールにとっても、様々な環境変化(各種規制対応のほか、新たなファン層の取り込みや省力化、セキュリティ強化等)に対応し、勝ち残っていくための投資が必要であることから、少なくても2020年3月期中には業績拡大に向けた道筋が見えてくる可能性が高いと判断している。
また、同社においても、パチンコホールの動き出しのタイミングを見据え、様々な打ち手(営業施策)を検討しているもようであり、今後の動向を注視する必要があるだろう。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)

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