14日のアジア市場はまちまち。中国株は鉱工業生産や小売売上高の発表を前にして上昇している。
14日午後3時38分時点で上海総合指数と深セン総合指数はそれぞれ0.85%安、1.10%安。
犯罪被疑者の中国本土への返還を認める「逃亡犯条例」改正案反対デモで緊張が高まる中、香港ハンセン指数は0.64%安。
関係者筋によると、中国Eコマース大手アリババ(NYSE:BABA)が香港市場上場を秘密裡に申請した。調達額は最大で200億ドルに達する見込み。ブルームバーグが報じた。
この報道を受け、アリババ傘下の新華都購物広場(SZ:002264)と三江購物俱楽部 (SS:601116)は一時10%高となった。
豪ASX 200は0.18%高を付けている。
14日午後4時00分に中国5月小売売上高、鉱工業生産が発表される。市場は米中貿易戦争の動向を注視している。
トランプ米大統領は今週、中国が今年すでに合意した条件に立ち戻らない限り協議締結はあり得ないと述べた。
6月28-29日に大阪で開催されるG20サミットで引き続き米中首脳会談が行われる見通し。
また中国商務省は14日、米国とEUから輸入している高温高圧用合金鋼シームレス鋼管への反ダンピング関税を一部延長すると発表した。
商務省によると、鋼管に適用可能な関税率は57.9-147.8%であるという。