[東京 17日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 19353.56 +303.65 寄り付き 19364.57 安値/高値 19325.15─19507.17
TOPIX .TOPX 終値 1564.71 +23.99 寄り付き 1565.95 安値/高値 1562.45─1576.91
東証出来高(万株) 224852 東証売買代金(億円) 27809.74
東京株式市場で日経平均は大幅続伸。取引時間中で7営業日ぶりに節目の1万9500円 を回復する場面があった。注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)を通過したこと であく抜け感が広がり、幅広い銘柄に買いが入った。もっとも原油相場などへの警戒感は くすぶっており、買いが鈍ると利益確定売りが出て上げ幅を縮めた。
FOMC後の声明文やイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の会見で、米利上げ のペースが緩やかなものになると受け止めが広がり、先行きの不透明感が払しょくされた 。為替がドル高/円安に振れたことで、ソニー 6758.T やファナック 6954.T など外需株 が買われたほか、直近で売り込まれていた不動産などが買い戻された。
日経平均は一時450円を超す上昇となったが、200日移動平均線(1万9504 円20銭=17日)が上値抵抗線となり、買い一巡後は伸び悩んだ。2日間で1000円 近い急ピッチな戻りを試し、上値に慎重な姿勢もみられるという。前日に上昇が目立った メガバンクなど金融株が戻り売りに押され伸び悩んだ。
もっとも「日経平均が1万8500円水準で明確に切り返したことで、当面の下値の 堅さを確認した」(東海東京調査センター・チーフストラテジストの隅谷俊夫氏)といい 、売り込みにくさがあるという。市場では戻り売りなどをこなしながら、年末に向けて日 経平均2万円を目指すとの見方が広がっている。
個別銘柄では、 西松屋チェーン 7545.T が反発。16日に発表した2016年3─ 11月期(2月21日─11月20日)決算で営業利益が前年同期比11.9%増の53 億7600万円となった。秋物衣料の早期投入が奏功したほか、広告宣伝費などのコスト 削減も寄与した。通期予想は変更していない。
東証1部騰落数は、値上がり1589銘柄に対し、値下がりが251銘柄、変わらず が88銘柄だった。
(杉山容俊)