■今後の見通し● 2020年3月期の業績見通し三城ホールディングス (T:7455)は2020年3月期通期の連結業績を売上高で49,476百万円(前期比0.4%減)、営業利益で342百万円(同134.2%増)、経常利益で438百万円(同88.1%増)、親会社株主に帰属する当期純損益は店舗閉鎖に伴う特別損失計上を見込んでいることから284百万円の損失(前期1,342百万円の損失)と予想している。
営業利益の増益率は高いが金額はさほど多くはない。
同社の場合、粗利率が高いので、売上高の多少の上下によって営業利益は大きくぶれる傾向がある。
また海外事業はまだリストラ中であるため赤字は残るが赤字幅は縮小する見込みだ。
前提としては、国内の新規出店は15店、退店は45店を計画している。
したがって店舗数の減少は最大で30店を見込む。
海外店舗は中国で減少を見込んでいるが数字は未確定。
国内既存店売上高は2.6%増を見込んでいる。
前期と同様に、後述するような新コンセプトの店舗を増やすことで売上げを確保していく方針だ。
海外既存店も若干のアップを目指している。
連結売上総利益率は67.1%(前期比0.1ポイント増)、TVCMの復活などによる広告宣伝費増を見込んでいるものの、店舗数の純減から連結販管費率は66.4%(同0.3ポイント減)を計画している。
設備投資額は2,057百万円(同701百万円増)、減価償却費は1,200百万円の予定。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)