[東京 12日 ロイター] - ドル/円 JPY= ユーロ/ドル EUR= ユーロ/円 EURJPY= 午後3時現在 117.53/55 1.0874/78 127.81/85 午前9時現在 117.68/70 1.0854/58 127.74/78 NY午後5時 117.75/78 1.0858/63 127.84/88
午後3時のドル/円は前日ニューヨーク市場の午後5時時点に比べ、ドル安/円高の 117.53/55円の気配だった。朝方には人民元基準値の発表を前に様子見ムードが 出て底堅い動きとなったが、午後にかけて原油先物や株価が下げを拡大する流れの中でド ル/円も上値が重くなった。
朝方に日経平均株価は200円超安で寄り付いたが、市場では「人民銀行の基準値設 定待ち」(外銀)との声が聞かれ、ドル/円は底堅い動きとなった。前日は小幅に人民元 高に設定され、市場の安心感につながった経緯があった。 仲値公示にかけ、輸出企業のドル売り・輸入企業のドル買いの双方が散見されたとい うが「どちらが優勢というわけではなく、足元の実需の相場へのインパクトはニュートラ ルに見える」(国内金融機関)との声が聞かれた。 人民元の基準値が前営業日終値比で小幅な元高水準に設定されたと伝わると、ドルは 瞬間的に118.04円まで上値を伸ばしたが、勢いは続かず早々に切り返し117円半 ばまで下押しした。
午後には米原油先物 CLc1 が一時、2003年12月以来となる安値30.60ドル まで下落するなどリスク回避ムードが強まる中で、ドル/円は一時117.40円に下押 しされ上値が重かった。日経平均株価は一時500円超安に下げ幅を拡大し、米主要株価 指数の先物もマイナス圏で弱含んで推移した。
ドル/円は、東京市場が休場となった11日の早朝に昨年8月24日以来の安値11 6.70円まで下落した。日本市場が休日で極めて商いが薄い中、南アランド/円が急落 した後に値を戻すというクロス円がらみの不安定な動きに巻き込まれたという。
米商品先物取引委員会(CFTC)が8日発表したIMM通貨先物の非商業(投機) 部門の取組(1月5日までの1週間)によると、投機筋のドルの買い越し額は、2週連続 で前週から減少。円はアベノミクス相場が始まって以来初の買い越し(4103枚の買い 越し)に転じた。円は1月5日までの1週間に対ドルで2.3%上昇した。
(為替マーケットチーム)