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25日線レベルからは押し目拾いのスタンス

発行済 2015-12-04 08:24
更新済 2015-12-04 08:33
 4日の東京市場は海外株安の流れを受けて、幅広い銘柄に売りが先行することになろう。
注目されていた欧州中央銀行(ECB)理事会は、預金金利の0.10%引き下げと債券買い入れ措置の6カ月延長を発表。
しかし、市場が期待したほどの規模ではなかったことが失望感につながり、欧州市場は全面安。
これを受けた米国市場ではNYダウが一時300ドルを超える下落局面をみせていた。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比395円安の19545円と大きく下げている。
 日経平均はシカゴ先物にさや寄せする格好となろうが、同水準には25日線が位置しており、これが支持線として意識されやすい。
25日線での踏ん張りが見られるようだと、押し目拾いの流れも出てくる可能性がありそうだ。
ECB理事会通過後の材料出尽くし等も警戒されていたほか、足元では海外勢のフローが売り越し基調だったこともあり、予想以上の下げではあるが、比較的冷静な対応をみせてきそうだ。
 もっとも、米雇用統計を控えていることから売り一巡後の切り返しは期待しづらいところであり、週末要因もあって25日線レベルでのこう着が続きそうである。
ただし、既に米国の年内利上げは確実視されており、雇用統計の内容に振らされ難いと考えられる。
商いが膨らみづらく、インデックス売買の影響を受けやすいものの、25日線レベルからは押し目拾いのスタンス。
 また、先高期待が大きい中で個人の物色意欲は旺盛であり、出遅れ感のある中小型株などへの見直しの動きに向かわせやすい。

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