[東京 21日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 18916.02 -70.78 寄り付き 18845.50 安値/高値 18651.13─18979.83
TOPIX .TOPX 終値 1531.28 -5.82 寄り付き 1526.42 安値/高値 1512─1537.34
東証出来高(万株) 235580 東証売買代金(億円) 25382.99
東京株式市場で日経平均は続落。外部環境の悪化を受けて一時335円安となる場面があ った。ただ、下値では押し目買いや買い戻しなどが入り、大引けにかけて下げ幅を縮小。 ドル/円 JPY=EBS が強含んだほか、アジア株の堅調な値動きも日本株の支援材料となっ た。
前週末の米原油先物が6年10カ月ぶりの安値を更新したほか、米ダウ .DJI が36 7ドル安となるなど外部環境の悪化を嫌気し、週明けの東京市場は序盤から売りが先行。 年末が近づくなか、休暇を控えた海外勢のポジション調整売りなども優勢となり、主力輸 出株を中心にリスク回避的な動きを強めた。
ただ後場に入ると下げ渋った。逆張りを主体とする個人投資家の押し目買いなどが指 摘されたほか、日経平均が2営業日で一時700円を超す下げとなったことを受け、短期 筋が買い戻したという。中国・上海総合指数 .SSEC などが堅調に推移し、「今晩の欧米 株の反発を期待した動きが広がった」(東洋証券ストラテジストの檜和田浩昭氏)との声 も出ていた。
個別銘柄では、東芝 6502.T が大幅安。同社の2016年3月期連結決算で、純損 益が数千億円の赤字になるとの報道や、5000億円規模の赤字になる見通しとの報道が 相次いだことが嫌気された。家電部門など不採算事業の構造改革に伴い、多額の費用を計 上することが響くという。
半面、エイチ・アイ・エス 9603.T が反発。18日、自己保有株を除く発行済株式総 数の3.08%にあたる200万株、取得総額100億円を上限とする自社株買いを実施 すると発表し、材料視された。取得期間は12月21日から2016年4月28日。
東証1部騰落数は、値上がり438銘柄に対し、値下がりが1400銘柄、変わらず が92銘柄だった。
(杉山容俊)