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欧米為替見通し:ドル買い継続か、米当局者発言を注視

発行済 2016-05-19 17:14
更新済 2016-05-19 17:33
欧米為替見通し:ドル買い継続か、米当局者発言を注視
今日の欧米外為市場では、ドル・円は上昇基調となりそうだ。
日本時間19日3時に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で6月利上げ観測が広がり、市場センチメントは改善。
今晩予定される当局者による講演で同議事録を裏付ける発言が聞かれればドルの一段高を支援するだろう。
連邦準備制度理事会(FRB)が公表したFOMC議事録(4月26-27日開催分)によると、経済指標が上向きインフレや雇用を押し上げれば6月の利上げは妥当と前向きな意見が大勢となった。
ドル・円は日銀が追加金融緩和を見送った4月28日以来、約3週間ぶりに110円を回復。
ある市場筋は「視界が開けた」と市場センチメントの改善を指摘しながら、当面の想定レンジを105-110円から107-112円に上方修正した。
当面は4月のドル急落前に付けていた111円半ばを目指す展開となろう。
今晩の注目材料は22時15分のフィッシャーFRB副議長(中間派)、23時半のダドリーNY連銀総裁(ハト派)による講演。
FOMCで投票権を持つ両者による発言が議事録を裏付ける内容であればドルは一段高となるだろう。
ただ、米格付け会社ムーディーズは日本時間19日朝、2016年の米経済の成長率見通しを下方修正。
また、20日から仙台で開かれる主要7カ国(G7)の財務相・中央銀行総裁会議では、日本の為替介入などに理解は得られないとの見方もあり、ドルの大幅上昇は想定しにくい。
【今日の欧米市場の予定】 ・17:00  ユーロ圏・3月経常収支(2月:+111億ユーロ) ・17:30  英・4月小売売上高(自動車燃料含む)(前月比予想:+0.6%、3月:-1.3%) ・20:30  欧州中央銀行(ECB)が4月21日理事会議事要旨公表 ・21:30  米・5月フィラデルフィア連銀製造業景況指数(予想:3.0、4月:-1.6) ・21:30  米・先週分新規失業保険申請件数(予想:27.5万件、前回:29.4万件) ・21:30  米・4月シカゴ連銀全米活動指数(予想:-0.20、3月:-0.44) ・22:15  フィッシャー米FRB副議長講演 ・23:00  米・4月景気先行指数(前月比予想:+0.4%、3月:+0.2%) ・23:30  ダドリーNY連銀総裁講演(経済情勢) ・南ア中銀が政策金利発表(7.00%に据え置き予想)

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