[上海 27日 ロイター] - 中国証券監督管理委員会は、投資信託会社に対し、個人年金向けのファンド商品を開発するよう促した。中国株が2年ぶりの安値に下落する中、市場の安定化も求めた。
中国政府は21日、企業の従業員が個人で掛け金を出し、金融商品を選んで運用する私的年金制度を発表した。高齢化によるコスト増に対応した。
同委員会は26日遅く、ファンドマネジャーに対し「長期投資」と「バリュー投資」のコンセプトを堅持するよう指導すると表明。「安定化装置」としての役割を果たし、資本市場の安定を促すよう求める方針を示した。
ファンド運用業界の市場開放を支援するとも表明。投資信託会社に対し、年金基金投資の政策立案に参加するよう求めた。
市場開放を促進するため、海外の長期機関投資家によるファンド運用会社設立を支援する。国内適格ファンド運用会社のグローバル化も支援する。
一部のファンド運用会社に対しては、不動産投資信託(REIT)、エクイティー投資、年金金融サービスを専門とする子会社の設立も支援する。商業銀行、保険会社、証券会社など質の高い金融機関にはファンド運用会社の設立を促す。