[東京 28日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場終盤と変わらずの146円前半で取引されている。アジア株高を背景に底堅い展開が続き、25日海外市場でつけた9カ月ぶり高値に迫る場面もあった。
ドルは朝方に146.55円まで上昇し、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長発言の後に付けた昨年11月以来の高値に一時迫った。アジア時間の取引で米10年債利回りが上昇したこと、中国の株式取引印紙税の引き下げで中国株が急伸したことなどが手がかりになったという。
しかし、午後にかけてドル高は緩やかに失速した。中国株が上げ幅を縮小するとともに、米金利も序盤の上昇が帳消しとなり、ドルも146円前半へ反落した。対円では「当局のけん制発言はそれほど強まっていないが、介入を警戒して買いを素早く手じまう向きが少なくない」(外銀ディーラー)という。
動きが目立ったのは豪ドル。中国株高に加え、7月小売売上高が事前予想を上回ったことで、93円後半から94円前半へ上昇した。
注目が集まった25日のFRB議長発言は新味に欠けたとの見方が多く、市場では「雇用統計、消費者物価指数(CPI)、連邦公開市場委員会(FOMC)と米国で相次ぐ重要イベントが当面の鍵になる」(FX会社)との声が出ていた。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 146.38/146.40 1.0809/1.0812 158.24/158.28
午前9時現在 146.53/146.56 1.0795/1.0799 158.22/158.23
NY午後5時 146.39/146.42 1.0800/1.0804 158.07/158.11