執筆:Oliver Gray
Investing.com - 米連邦準備制度理事会(FRB)は金利を0.50%引き上げ、同規模の追加利上げを今後実施することを示唆したことで、先週は不安定な市場環境となり、日曜日の夕方にダウ平均先物は下落した。
米国東部時間午後6時45分までに、ダウ平均先物は0.5%下落し、S&P500先物とナスダック100先物はそれぞれ0.6%下落している。
第1四半期の決算は今週も、ペースは遅いものの、Palantir Technologies Inc (NYSE:PLTR)、BioNTech SE (NASDAQ:BNTX)、Novavax Inc (NASDAQ:NVAX) などの企業が月曜日の市場取引開始前に決算発表を行う予定だ。
市場参加者は、水曜日の4月消費者物価指数の発表を控えている。前年比8.1%の上昇が予想され、3月の8.5%からは緩んだ。卸売物価の指標となる生産者物価指数は木曜日に発表される。
その他のニュースとしては、バイデン米大統領夫人が日曜日にウクライナをサプライズ訪問し、ロシアとの戦争が3ヶ月になろうとしている同国への米国の支援を表明した。また、米国とグループ7諸国は、ウクライナへの短期金融支援を強化することを発表した。
先週、NASDAQコンポジットは1.54%、S&P500は0.21%、ダウ工業株30種平均は0.24%、それぞれ下落した。ダウは6週連続の下落、他の主要2株価指数も5週連続のマイナスとなった。
債券市場では、米国10年債利回りが3.136%となり、2018年11月以来の高水準となった。