[ベルリン 20日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は、今年と来年のドイツの成長率見通しをそれぞれ1.2%と0.8%に下方修正した。ロシアのウクライナ侵攻による影響で新型コロナウイルス禍からの景気回復にブレーキがかかっているとした。
5月時点では今年の成長率を2%、来年は2%強と予測していた。
エネルギー価格急騰によるインフレ高進が成長を抑制しているとし、物価上昇率は今年が7.7%、来年は4.8%と見込んだ。
IMFは「不確実性は非常に高く、成長率の基本予測に対するリスクは下方に、インフレ予測に対するリスクは上方に傾いている」と指摘。欧州向けロシア産ガス輸出の停止が続くことが最大の脅威との見方を示した。
このほか、新型コロナ感染再拡大で供給網の混乱が悪化し、成長が下押しされる可能性もあるとした。