[北京 31日 ロイター] - 中国の広東省広州市は31日、市内の一部で新型コロナウイルス感染抑制策を導入した。深センが既にコロナ規制を強化する中、これで中国南部の2つの大都市に制限が課されることになり、経済への不透明感が強まった。
広州市で30日に報告された市中感染者はわずか5人だった。ただ当局は市内のある地区の一部について、9月3日まで屋内の娯楽施設とレストランでの食事を禁止するよう命令。国営メディアによると、当該地区の全ての幼稚園と小・中・高校に対し、秋学期の開始を遅らせることなどを指示した。バスや地下鉄の運行も縮小されたという。
深センでは既に、少なくとも4つの地区で数日間の娯楽・文化施設の閉鎖や外食制限などが命じられている。
国家衛生健康委員会の31日の発表によると、30日に新たに1675人の国内感染者が報告された。前日は1717人だった。大半がチベットと四川省で確認されている。
一方、上海でも、大規模な集会への制限が強化されるほか、不必要な集まりを避ける措置が取られるという。同市では30日、新たに2人の感染が報告された。