[ムンバイ 15日 ロイター] - 国際オリンピック委員会(IOC)の一部委員が15日、2025年に任期が満了するトーマス・バッハ会長の留任を求める声を上げた。
13年に会長となったバッハ氏は、現行の五輪憲章で最長2期12年までと任期が定められているため、25年に退任する予定だ。
IOC委員のルイス・メヒア・オビエド氏が「われわれが前進するための最善の道を示してくれている」と3期目を提案し、数名の委員も五輪憲章の変更を求めた。
一方、バッハ氏は「私が五輪憲章に忠実なのは周知のことだ。そういった後押しの言葉は私だけに向けられたものではない。われわれ全員に向けられたもの。困難を乗り越えられたのは、まさにそういった団結力によるものだった」と語るにとどまり、留任や憲章変更に関する明言は避けた。
IOCは、会長の任期に関する議題は次回総会で取り上げられるとの見通しを示している。次回は来年7月の五輪開幕直前にパリで開かれる。