[台北 10日 ロイター] - 電子製品受託世界最大手、台湾の鴻海精密工業が10日発表した第2・四半期決算は、予想を上回る12%の増益となった。スマートフォンとクラウドコンピューティング製品への強い需要が寄与した。
第3・四半期については「慎重」だが、伸びを予想しているとした。
4─6月の純利益は332億9000万台湾ドル。リフィニティブがまとめたアナリストの予想平均の310億2000万台湾ドルを上回った。前年同期は297億8000万台湾ドルだった。
売上高は12%増の1兆5000億台湾ドルだった。
スマートフォンを含むスマート家電が「大幅な伸び」を記録し、全体の売上高の半分を占めたと指摘した。
しかし新型コロナウイルスの大流行時に好調だったスマホや「スマートウェアラブル端末」の需要が減速しているとして、第3・四半期は同部門の売上高が横ばいになると予想した。
一方、クラウドとネットワーク製品は第3・四半期に堅調な売り上げを予想していると述べた。
今年の総売上高が増加するとした先月の見通しを維持した。具体的な数字は示さなかった。