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大幸薬品 Research Memo(1):2018年3月期通期は医薬品事業及び感染管理事業が好調で大幅増収増益

発行済 2018-06-18 08:00
更新済 2018-06-18 08:20
大幸薬品 Research Memo(1):2018年3月期通期は医薬品事業及び感染管理事業が好調で大幅増収増益
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■業績動向

大幸薬品 (T:4574)は、「正露丸」「セイロガン糖衣A」を中心とする医薬品事業と、ウイルス除去・除菌・消臭製品「クレベリン」シリーズを中心とした感染管理事業を展開している。


● 2018年3月期通期の業績概要
2018年3月期通期は、売上高が9,459百万円(前期比14.0%増)、営業利益が1,857百万円(同20.2%増)、経常利益が1,567百万円(同11.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が1,094百万円(同4.3%増)と大幅増収増益となった。


売上高に関しては、医薬品事業及び感染管理事業が大幅増収となった。
国内医薬品事業の売上高は3,727百万円(前期比7.9%増)。
前期期首は高水準であった流通在庫が当期期首において正常化したことから同社の出荷が増加した。
これに加え、新製品「正露丸クイックC」の販売開始等により、国内止瀉薬市場における同社シェアは47.5%(前期実績の46.8%から0.7ポイント上昇)と向上した。
海外医薬品事業の売上高は1,728百万円(同8.7%増)。
前期は中国市場向けがライセンス更新に伴う出荷制限等により出荷が減少した一方で、当期はこの影響が解消したこと等から増収となった。


感染管理事業の売上高は、3,984百万円(前期比23.1%増)。
季節性インフルエンザが過去10年間で最大水準の流行となり、一般用・業務用ともに大幅に伸長した。
一般用では「クレベリン×ベアブリック ディズニーキャラクターデザイン」の出荷が増収に寄与し、業務用ではデンソー (T:6902)と共同開発した「クレベリン カートリッジ(車両用)」が好調に推移し通年を通して業績を後押しした。


売上総利益は増収の影響及び増産効果による売上総利益率の改善(前期比2.1ポイント上昇)等から増加した。
一方で、販管費は新製品「正露丸クイックC」の広告宣伝費及び販売促進費が増加したこと等により、前期比で16.6%増となったものの増収等により吸収され、営業利益及び経常利益は大幅増となった。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)

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