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ラクス Research Memo(2):主力のクラウド事業の中で「メールディーラー」と「楽楽精算」が6割を占める

発行済 2017-06-01 16:22
更新済 2017-06-01 16:33
ラクス Research Memo(2):主力のクラウド事業の中で「メールディーラー」と「楽楽精算」が6割を占める
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■会社概要

1. 会社の概要と沿革
ラクス (T:3923)は、代表取締役社長の中村崇則氏が2000年に創業したクラウドサービスを主力とするIT企業である。
問い合わせメール共有・管理システム「メールディーラー」(2001年発売)の開発を皮切りにクラウド事業を開始し、メール配信システム「配配メール」(2007年)、Webデータベース「働くDB」(2008年)、経費精算システム「楽楽精算」(2009年)をリリースし、クラウドサービスの優良なポートフォリオを確立した。
創業以来、増収を続けており、増益率の高さにも定評がある。
2015年12月に東証マザーズ市場上場を果たし、成長を加速している。


2. 事業内容
同社の事業セグメントは、クラウド事業とIT人材事業の2つのセグメントから構成されている。
クラウド事業は、売上高の70.8%(2017年3月期)、セグメント利益の85.6%(同)と全社業績をけん引する。
クラウド事業の中でも長年事業の柱となっているのが「メールディーラー」、次期主力サービスと位置付けられるのが「楽楽精算」であり、クラウド事業売上の約6割はこの2商品が占める。
主力2商品の他のクラウド商品としては、成長期に差し掛かった「配配メール」、「働くDB」、「Curumeru」、まだ導入期にある「楽楽明細」などがあり、どれも順調に成長している。


IT人材事業は、創業時のITスクール事業のノウハウを活用した事業で、未経験者を正社員として採用し、ITエンジニアとして育て、Webサービスを展開する企業に絞って派遣する事業である。
売上高の29.2%(2017年3月期)、セグメント利益の14.4%(同)を構成する。
クラウド事業ほどの成長性はないが顧客ニーズは底堅い。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)

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