■NY株式:ダウは51ドル安、著名投資家の弱気発言受けて警戒感強まる
NYダウ ナスダック
終値 :18086.40 終値 :5199.82
前日比:-51.98 前日比:-14.34
始値 :18135.85 始値 :5213.69
高値 :18162.28 高値 :5219.98
安値 :18063.02 安値 :5196.03
17日の米国株式相場は下落。
ダウ平均は51.98ドル安の18086.40、ナスダックは14.34ポイント安の5199.82で取引を終了した。
朝方は主要企業の決算内容が好感された一方で、10月ニューヨーク連銀製造業景況指数や9月鉱工業生産が予想を下振れたことが嫌気され小動きとなった。
著名投資家のテッパー氏やアイカーン氏などが相次いで株式市場に弱気の発言を行ったことで、引けにかけて下げ幅を拡大した。
セクター別では、公益事業や電気通信サービスが上昇する一方で消費者・サービスや小売が下落した。
原油相場の下落を受けてサウスウエスタン・エナジー(SWN)やチェサピーク・エナジー(CHK)などエネルギー関連会社が軟調推移。
電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)は新製品の発表を延期し、下落。
銀行大手のウェルズファーゴ(WFC)は一部アナリストによる投資判断引き下げを受け、売られた。
一方で、玩具メーカーのハズブロ(HAS)や大手行のバンク・オブ・アメリカ(BAC)は決算内容が好感され、上昇した。
動画配信サービスのネットフリックス(NFLX)はマーケット終了後に7-9月期決算を発表し、売上高、一株利益ともに予想を上振れた。
時間外取引で上昇して推移している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル弱含み、株安と原油安を嫌気してリスクオフ
17日のニューヨーク外為市場でドル・円は、104円13銭から103円79銭へ反落し、103円90銭で引けた。
米国の10月NY連銀製造業景気指数が、予想外に3カ月連続のマイナスに悪化したことに失望した、ドル売り、株安、原油安を嫌ったリスク回避の円買いが優勢となった。
ユーロ・ドルは、1.1008ドルから1.0989ドルまで下落し、1.1000ドルで引けた。
ユーロ・クロス絡みのユーロ売りに押された。
ユーロ・円は、114円50銭から114円16銭まで下落した。
ポンド・ドルは、1.2138ドルから1.2202ドルまで上昇した。
英国のメイ首相が緩和策を進める英中央銀行のカーニー総裁を支持する方針が確認されたため、ポンドは一時下落。
その後、米国債利回りの低下を意識してポンドはやや持ち直した。
ドル・スイスは、0.9904フランへ上昇後、0.9872フランへ反落した。
■NY原油:続落で49.94ドル、イランによる増産観測を嫌気
17日のNY原油先物は続落(NYMEX原油11月限終値:49.94↓0.41)。
高値は22時00分の50.50ドル、安値は23時00分の49.47ドル。
一部報道によると、イランのザンギャネ石油相は、原油生産量を17年3月中旬までに1日当たり約450万バレルまで引き上げる意向を示したとのこと。
足元の日量は360万バレルのため、大幅な増産によって需給バランスが崩れる可能性が浮上している。
一方、米エネルギー情報局(EIA)が公表したレポートでは、11月の米国内の原油生産は10月から減少する見通しとなっている。
イラン増産拡大を受けて50ドル台を割り込むも、米国内の需給バランスの改善期待から下値は限定的となった。
日足チャートでは、6月9日の年初来高値51.67ドル突破を意識した展開となっている。
足元50ドル台でのもみ合いとなっているが、50日移動平均線が100日移動平均線を上抜くなど反発基調は強いと言えよう。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 16.05ドル +0.050ドル(+0.31%)
モルガン・スタンレー(MS) 31.79ドル -0.280ドル(-0.87%)
ゴールドマン・サックス(GS)169.00ドル -1.570ドル(-0.92%)
インテル(INTC) 37.29ドル -0.160ドル(-0.43%)
アップル(AAPL) 117.55ドル -0.080ドル(-0.07%)
アルファベット(GOOG) 806.84ドル +2.240ドル(+0.28%)
フェイスブック(FB) 127.54ドル -0.340ドル(-0.27%)
キャタピラー(CAT) 87.29ドル -0.380ドル(-0.43%)
アルコア(AA) 26.35ドル -0.090ドル(-0.34%)
ウォルマート(WMT) 68.22ドル -0.230ドル(-0.34%)
スプリント(S) 6.92ドル -0.115ドル(-1.63%)